日常4 ページ5
『さて、事前説明として、知ってると思うけど、機動兵も重装兵も体幹が重要。体幹がなければいくら多勢でもすぐ制止される。特に機動兵は軽い分……こかしやすい』
機動兵に向かって手のひらをクイクイっとすれば身を低く脇を閉めてナイフを真っ直ぐさしてくる。
シャオロンが選んだそこそこの上官だろう教育のためにやるべきことが分かってる。
『機動兵はこうまっすぐ突っ込むと動きが読読みやすく、すぐ地に伏す…』
ナイフを持つ腕を取り翻すように引っ張れば転けそうになる、しかしある程度位を持ってるので転ぶまでは行かないが一等兵くらいならすぐ転ぶだろ。
『機動兵は捕まえやすい、軽いからな。人質にはいい。だが、重装兵と一緒だとそうはいかない。』
今度はコネシマの方に手のひらで合図を送れば大剣を振りかざしてくる。
鎧で守られてる分振りが大きくても大丈夫。だが動きが読みやすい、しかし重いので交わすことも出来ない。
『重装兵が一緒の場合、人質は足でまといだ。1発で決めれるだけの攻撃力があるからな。それに重装兵に基本的にすでは無謀だ。ならばどうするべきか……』
振り下ろされる剣の横を抑えて太刀筋をそらす。
『件は基本的に横の力に弱いだから少し力を入れるだけで筋がズレる。次の攻撃までのラグを利用してもう一度横から打撃を加える。』
これは剣を壊す方法ではあるがさすがに備品を壊す訳には行かないので衝撃と同時に兵士が手を離してくれた。
『武器を壊せば重装兵はただの鈍足だ。』
押さえ込んでいた腕を離せば剣を拾い上げまた新たに構える。
『さて、これを組みあわせてみよう。同時にどうぞ』
手を大きく広げたところから手を叩けば兵士がいっせいに動き出す。
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