【銀魂】色文に仔鳥［高杉］

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式まであと三日にせまる今の空は、私の心の天気とは裏腹に快晴

雲一つなくて、太陽は今日までの冷える夜を暖めるように燦々と光を降り注いだ


ふと窓に目を遣るとそこには一羽、小さな仔鳥が留まっている


人間の言葉が理解できるか分からないし、私はトチ狂ってしまったのかもしれない。それでも少しだけ話しかけてみようと思ったのは、もうこれからの未来が推定できているからなのだろうか



『ねえ、仔鳥さん

私の手紙、あなたなら晋ちゃんに届けられる？私の代わりに、届けてくれる？』


だが仔鳥は私の方には見向きもせずに蒼い大空へ飛び立っていく


…もし、私が仔鳥だったらこんな空一っ飛びであなたの下へ行けるというのに。こんな籠なんて捨て去ってしまうのに


そうしたら、こんな手紙なんていらない。……でも私は飛べないから、この色文を書くしかなかった



だから今日も筆を取る。きっとこれが、最後の手紙


宛名は、あなた




拝啓、愛しい君へ＿＿＿＿

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