【銀魂】色文に仔鳥［高杉］

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お祖父さんが亡くなってついに和彦さんは居場所をなくした

勘当はされなかったものの、存在を否定されているような生活だった


それによってか、止めるお祖父さんがいなくなったからか私に暴力をふり続けた。


何か癪に障れば殴る、蹴るは当たり前。反抗はしない

一使用人としても人間としても、同じことを仕返してはいけないと思った


さんざん命を殺して来たくせに、何を今更……そうも感じた


でも、彼だったら？


松陽先生がいたらどうしていただろうか。そう考えると私は石のように固く何も動けずにいた


そんな日が何度も続いた後、和彦さんが目を見開き驚くことを言い出したのだ



＿＿＿＿お前、俺と結納しろ



勿論のこと有無は聞かれない。私も私で、首を縦にも横にも振らなかった

まるで人形のように、彼の前に突っ立っていたのだろう


親も兄達も誰も反対しない。反対できないのか気にもとめないのか

その日から一月後。つまり、今から二週間後に私たちは結婚することになった

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