【銀魂】色文に仔鳥［高杉］

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『もうすぐ死ぬお前には分からなくていいだろ』



「さあ、死ねよ」


彼は刀を振りかざし、私へ向けて突き降ろそうとする。

怪しく光る銀色が身体を貫き、そこからはゆっくりだが赤色がとめどなく流れ始めた



『て、てめぇ……誰だ……』



しかし、それが貫いたのは私じゃない。

私が貫かせたわけでもなく、目の前にいる和彦さんは倒れこむ



彼の背後に立っている男。その男からは忌々しいほどの不浄な気が浮かんで見えた



『誰……？』


『俺は榊原。なあ、大沢和彦、覚えているか？榊原杏鈴を』



さかきばら……あんず？

私には思い当たる節がないが、和彦さんの顔からしてもないのだろう



『誰だよ……そんな女……』



和彦さんがそう言って微かに嗤った途端、榊原という男の表情が激変する

それはまるで、怒り狂ったハイエナのような目つきに



『お前が……お前が殺した遊女だよ…！！』



遊女、ということは……和彦さんのあの噂は本当だったの？

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