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玄関を潜った二人だが、Aは直ぐにその足を止める。それに気付いた神威は、彼女の方を振り向いた
俯いていた目線を前に向け、二人の視線が交わる。数秒、ただそうして見つめ合った後、Aは固く閉じていた口を開く
『何故、私を貴方の元へ縛り付けるのですか?』
『私と本気で愛し合いたい訳ではないでしょう?』
これは、空っぽの……情も慈悲も無い、
だから彼女は不思議に感じたのである。
主人の行いが、到底演技に思えない。
それがAの抱く疑問だった。
『私が誰を愛していたって、貴方には関係ないはず……それなのに、どうして気にするのですか?』
『……確かにそうだね』
神威の声は悲愴を帯びており、余計に彼女の心情を乱している
心拍数の上がるAの耳に、更に彼の声が響くように行き届いていく
『でも、独占欲っていうのか分からないけど』
『俺はお前を独り占めしたい』
『……これは、一体どうしてだろうね?』
それが、愛することへの一歩だと、神威はまだ気付いていない。
気付き始めたAは、そんなことは無いと誤魔化すように頭を振るう
一つ深呼吸した彼は、彼女の言葉を待たずに話を続けた
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さざんか(プロフ) - 更新お疲れ様でした…!そして素敵な作品を本当にありがとうございました!涙が出てきちゃう程良いお話で、凄く忘がたい作品になりました。完結から長らく経ってしまいましたが、出会えて良かったと心から思います。本当にありがとうございました。 (2022年3月13日 3時) (レス) id: 20c7caba78 (このIDを非表示/違反報告)
今日花 - とても良い作品でした。神威が不器用な、けれど優しいところに惹き付けられました。最後は結婚という結果で思わず笑みが溢れます。心に残る作品でした。 (2017年9月19日 18時) (レス) id: 53c7e05c46 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ななさん» ありがとうございます! 大好きとは、勿体無いお言葉!! 神威は難しくて苦戦していましたが、ななさんにそう言ってもらえたので、そんな苦悩は吹き飛びました! コメントと閲覧、本当にありがとうございます( ´ ∀`) (2017年8月12日 10時) (レス) id: 30ed3dcdf9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 完結おめでとうございます!!とても面白くて素敵なこの小説、大好きです^^これからも頑張ってください!応援しています! (2017年8月6日 1時) (レス) id: f0f39f84a9 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - RTtk46NmHahsgrzさん» ありがとうございます! こちらの作品、悩みに悩んで進めて行った作品なので、そう言ってもらえてとても嬉しいです。いつかまた、読み返してくださるとありがたいです^^ 他の作品も、もし良ければ読んでほしいです! また好きになってくださいな!! (2017年8月4日 10時) (レス) id: 731ff239df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年6月19日 20時