恋の確率 0.00001%【桃】 (ページ7)

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さとみside

Aさんに電話番号を渡したはいいけど…

まさか、かけてくれるはずないよな

今日会ったばっかりの人にいきなり電話番号渡されて、きっと困ってしまっただろう

でも、あの微笑み一つで感じたものは、人生でまだ感じたことのない初めてのことだった

彼女のことをもっと知りたい、どうしてもそう思ってしまう

やはりこの魔法は、俺には解くことができない

そんなことを思っていたとき、奇跡は起きた

テンテンテンテンテンテンテンテンテンテレレン♪←

電話…まさか…！

あわてて画面をタップし、電話に出た

　『あ、もしもし…』

さ｢もしもし、あの…Aさんでしょうか？｣

　『あ、はい、そうです。そちらは、さとみさんで間違いないでしょうか…？』

さ｢はい、さとみです。あの、本当にごめんなさい！急に電話番号渡しちゃって…迷惑でしたよね…？｣

　『いいえ！迷惑でなんかありませんでしたよ！お茶会であまり喋れなかったですし…これからたくさんお話したいなって…あ、ごめんなさい！急に変なこと言ってしまって…』

さ｢いいえいいえ、沢山お話したいなって思って連絡先渡したんですから。あ、これからタメで話しましょう？Aちゃんって呼んでもいいですか？俺のことは好きに呼んでくださいね。｣

　『全然大丈夫ですよ！じゃなくて…大丈夫！じゃあ…さとみ君って呼んでもいいですか？』

え、今さとみ君って言った…？すっげー可愛かったな…

さ｢うん、いいよ。じゃあ、今度からL○NEで話せる？｣

　『うん、そっちの方がいいもんね』

勢いで、AちゃんとL○NEまで交換してしまった

さ｢じゃあ、また今度｣

　『うん、また今度ね』

そうして、Aちゃんとの通話は終わった

え、俺何やってんの…？

全部勢いでタメで話してたし、互いの呼び方も変えて、終いにはL○NEまで交換してしまった…

まさか俺…Aちゃんのこと好きになったのか…？

これがいわゆる一目惚れってやつなのか…？

気づかぬうちに恋をしていたのか…？

でも、ダメに決まってる

　相手は、な組にとって最大のライバル、る組の最強なのだから