恋の確率 0.00001%【桃】 (ページ8)

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Aside

はぁ～～～～

緊張したぁ～～～～

いやさとみ君にAちゃんって呼ばれるのってなんだか悪い気分にはならないな…

むしろ少し嬉しい気持ちになる

勢いでL○NEまで交換しちゃったし…

て、私なにやってんだぁぁ！

いや、さとみ君から言ってきたっていっても流石にチョロい女だって思われちゃってるかも…

思われてたら嫌だな…

私を認めてくれそうな人をやっと見つけたと思ってたのに…

失ってしまうなんてことがあったら私はまた変われないままになってしまうかもしれない

変わるんだ。そう思えたのはこれがはじめて

はじめてを無駄にしてはいけない。次はないかもしれないのだから

さとみ君は、大事な大事な私のはじめて

るぅと君のため、莉犬君のため、ころん君のため、組員の人達のため、そして、さとみ君のため。

変わるんだ、私

そう、強く思っていたら

る｢A…？｣

　『あ、ごめんなさい！なんですか？』

る｢大丈夫？何回か呼んだんだけど全然返事してくれなかったけど…？｣

　『ごめんなさい、全然無視してた訳じゃないんだけど…』

る｢全然大丈夫だよ。何か考え事でもしてた？｣

　『うん…少しだけね。でも、全然気にしないで！大したことじゃないから』

る｢そう？困ったことあったら言ってね。｣

　『ありがとう。すごい嬉しい！』

る｢A、少し変わったね。目の中の冷たさが少しなくなってる。いいことでもあった？｣

　『そう？私ね、変わるって決めたんだ。世の中私を怖がるひとばっかじゃないかもって思って、人への警戒心が強すぎるから少し減らしてみようかなって思ったの！』

る｢そうだね。Aのことを認めてくれる人は沢山いるよ。逆にAがこんなに可愛いことを分からない方が僕はおかしいと思うよ｣

　『ありがとう！私、頑張るね！』

る｢うん、頑張って｣

そう微笑みながら言う組長は、やはりかっこいい

こんなふうに言ってもらえるなんて、私はすごく幸福者だな

そんなこともわからなかった過去の自分はとてもバカだ

よし、頑張ろう。

私はこの短時間ですごく変われた気がした