恋の確率 0.00001%【桃】

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Aside




『そんな…本当に今日はありがとうございました』





さ｢いーえ、こちらこそありがとう。今度一緒にゲームしようね｣





『うん、必ず！じゃあまた』





さ｢うん、またね。気をつけて｣





私は、さとみ君に向かって心からの笑顔を見せた





そして、人混みの中へと溶け込んでいった





なんか、帰りたくなかったな





夢のような時間がずっと続けばよかったのに





そんなわがままは通じないと分かっているのに





なぜ願ってしまうのだろうか





そう思いながら、一人ぼっちで家路を辿った





『ただいま〜』





｢にゃ〜ん｣





家に帰ると、いつも私のペットの猫のゆあるが出迎えてくれる





『ゆある〜疲れたよ〜』





私がそう言いながら手を広げると、ゆあるはてこてこと寄ってきてくれた





本当に癒される





『可愛いねぇ〜ゆあるちゃんは〜』





そんなふうにゆあるに癒されていたら、一件の通知がきた





しかも、さとみ君からだ





さとみ今日は本当に付き合ってくれてありがとう。今度またどこかに行こうね。





Aこちらこそ、今日は本当にありがとう!今度はさとみ君が行きたい場所に私も行ってみたいな…!




さとみ俺の行きたい場所…?わかった。考えておくね。





さとみ君の行きたい場所…どんなことなんだろう…？





次はいつさとみ君と会えるのかな…？





人生の楽しみが、また一つ増えた気がした





『あ、そうだ…さとみ君とゲームする約束してたんだった…練習しておかないと…』





私は、ゆあるにご飯をあげた後、PCと向き合った





『やっぱり第○人格なんだよね…』





『技師ちゃん使ってると解読はやいな…あ、ミスった…やば？！ハンター来ちゃった…あ』





チェイス開始15秒、私はダウンしてしまった





『あー…もう一回！』





『また負けちゃった…もう一回！』





『また…うーもう一回！！』





そんな調子で負け続け、三時間が経過した





その間、ご飯をあげて一向に部屋から出てこないご主人のことを猫のゆあるはずっと心配していた

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