みんな大好き紅一点！６ (ページ25)

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初恋と山茶花ページ25

それにしても、まじで嫌な夢見たな

夢で良かった。

まぁまさかね

正夢になんて、なってないよね

だって昨日会ったんだよ？

さっちゃん、まだまだ元気そうだったし。

うん、夢だから大丈夫大丈夫

……………………いや、まさかのまさかだよ、、、ね？

恐る恐る携帯を開くと……

着信あり

７時４７分藤原さん

７時５０分藤原さん

………………え、

ほぼ無意識に発信ボタンを押した

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

ﾌﾟﾂｯ

藤原『……もしもし』

玉森「あ、あの…………」

藤原『…………茶織、行っちゃったよ』

頭が真っ白になった

脳みそも体も何も動かなくなって、藤原さんが電話口で言ってることが耳に入ってこなかった

千賀「……たま！」

玉森「…………あ、、ん？」

千賀「大丈夫？さっき電話してからずっと携帯持ったまま固まってたよ？

しかも何回も名前呼んだのに聞こえてないみたいだったし。」

玉森「…………あー、ごめんごめん。寝起きでボーッとしてたわ」

千賀「その割りには目はパッチリだけど……」

玉森「…………ははは、俺もついに目開けたまま寝れるようになったかも？

顔洗ってくるー」

……

洗面所に行って携帯見ると、電話は切れてて

藤原さんからメールが来てた

藤原『通夜と葬式の予定が決まりました。通夜が今夜の〇時から、葬式が明日の〇時からです。忙しいと思うけど、最後に茶織に会いに来てくれると嬉しいな。』

通夜……

葬式……

手が震えた

さっきの……正夢じゃん

どうしよう

何すればいいっけ

通夜に必要なもの…………

あ、仕事何時までだっけ……

頭の中がパニック

何も考えられない

北山「…………どした？」

振り替えるとミツの姿が。

玉森「…………えっとさ、お通夜に必要なものってなんだっけ？」

北山「通夜？……誰か亡くなったの？」
　

玉森「…………ん？ちょっとね、知り合いの知り合いぐらいがね、うん」

北山「…………たま」

涙

我慢できなかった