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初恋と山茶花 ページ20

ブーーッブーーッ




俺の携帯が鳴った









名残惜しくもさっちゃんの体を離して携帯をひらくと、あいかからのメッセージだった






あいか『そろそろ15分なので一応報告までに。私は下のラウンジで待ってるね』









茶織「…………裕ちゃん、1つお願いがあるんだけど」








玉森「ん?」








茶織「………………山茶花、見たいな」








玉森「あー……、もう咲いてるかな?」








茶織「お願い…………店の庭の山茶花、持ってきてくれない?」








玉森「うん分かった。またお見舞い来るから、その時持ってくるね」









茶織「ありがとう。もう店には行けないけど、やっぱり最後に見たくて…………」









玉森「………………何弱気なこと言ってんの、元気になって一緒にサザンカ行こうよ。

山茶花もきっと、綺麗に咲いてさっちゃんを待ってるよ





……って、さっちゃんの今までの辛さとか何も知らないくせにね。」









元気づけようと思って言った自分の発言に後悔した。



でもさっちゃんは笑顔になって









茶織「ううん、ありがとう。

そうよね、山茶花だって待ってるはずよね、きっと。



それに裕ちゃんの映画も公開されるから、見に行ける早く元気にならなくちゃ……!」









そうだよ

さっちゃんにはまだまだ元気でいてもらわないと。









玉森「…………じゃあ、また来るね」


 





茶織「うん、待ってる」








玉森「……風邪、ひかないようにね。最近寒いからさ」








茶織「大丈夫よ、病院は暖かいから」








玉森「……そうだね」









……離れたくない。



万が一今日がさっちゃんに会える最後の日になったら…………


そう思うと足が動かない









茶織「裕ちゃん、私は山茶花のように強くて素敵な茶織よ??そんな簡単に枯れちゃうと思う?笑」








俺の気持ちを読み取ったのか、明るくそう言ったさっちゃん。



本当は俺が励まさなきゃいけない立場なのにね



やっぱさっちゃんは凄いよ









玉森「……そうだね、笑


じゃあ、今度こそバイバイ」









茶織「気を付けてね」








手を振ってドアの方まで歩いた。





そしてドアノブに手をかけようとすると…









茶織「裕ちゃん!」








ん?俺、何か忘れ物したっけ?



呼び止められて振り替えると
 
 
 






茶織「……ありがとう!」







とびっきりな笑顔だった

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設定タグ:キスマイ , 佐藤勝利 , 玉森裕太   
作品ジャンル:タレント
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あいたま(プロフ) - 美紀さん» ありがとヾ(o゚ω゚o)ノ゙ (2018年10月1日 18時) (レス) id: d4cdafe5e0 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと (2018年9月26日 13時) (レス) id: 9b074a0665 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいたま | 作成日時:2018年9月22日 2時

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