みんな大好き紅一点！２

信じて ページ46

あいかside



"突発性難聴"

あのあと急いで勝利に病院へと連れていかされて医師から告げられた病名はこれだった




勝利「……これ治りますか？」




医者「ええ。幸い石田さんの場合、発症してから早くに受診されたので１〜２週間程で治ると思いますよ」




勝利「１週間後にライブがあるんですけど……」




医者「そうですね…。突発性難聴は多忙な生活による疲れとストレスによるものなので、本当は出来るだけお仕事を控えていただきたいところでしたが…。では補聴器をつけるのはどうでしょう？少しはお仕事に差し支えなくなると思います」




勝利「じゃあお願いしてもいいですか？」




医者「分かりました。お勧めのをご用意しときますね。では１週間後のライブが終わってからまた受診してください」




勝利「ありがとうございました…」



ーーーーーーー

勝利が運転する車内にて




勝利「補聴器つけれた？」



あいか「うん、さっきまでよりかは聞こえるようになった。それよりみっくんに遅くなるって電話してくれた？」



勝利「うん。………ねぇあいか、最近また何かあった？」



ヤバイ、ばれてる？



あいか「…何で？」



勝利「昨日夜中に帰ってきたとき電気ついてなくて、もうあいか寝たのかなって思って、リビングの電気つけたらあいかが床で仕事帰りのまま寝てるからさ。おまけに頬っぺたに涙の跡があったから…」




あいか「あー、最近疲れすぎててそのまま寝ちゃってたみたい笑」




勝利「…確かに俺が抱っこしてベッドに運んだときも全く起きなかったわ」




あいか「そう！だから起きたらベッドにいたからビックリしたんだもん！」




勝利「……ねぇ、本当は何か辛いこととかあるんじゃないの？」



ｲﾗｯ



あいか「だーかーらー、大丈夫だってば。てか最近の勝利、なんだかお節介過ぎない？」




勝利「…は？お節介？？こっちはあいかのこと心配してるだけなのに。最近ゆっくり色々話したり出来てないから尚更そう思ってんだよ」




あいか「お互い忙しいからしょうがないじゃん」




勝利「だからってそこまで言う必要なくない？」




・・・・・。




言い合いしてたら打ち合わせする場所に到着した




あいか「…じゃ。」




勝利「…ん。」





結局微妙な空気のまま、勝利と別れた

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