みんな大好き紅一点！

１９；ワッター弁当 ページ20

横尾SIDE




俺は今、弁当をつくってる。その名も「ワッター弁当」。
昨日は深夜まで仕事があって、夕方からまた収録があるっていう多忙な俺が
何で弁当を一生懸命作ってるかって？
そりゃあ料理は大好きだけど、こんなラインが来たら疲れなんか忘れて張り切っちゃうでしょ・・・。
↓↓↓↓↓↓


あいか「ねえ、横尾さん、お願いがあるんだけど。。。」




　 「なにーー？」




あいか「私、今年の体育祭、高校生活で最後じゃん？だから横尾さんのお弁当が食べたい」




　 「え！！！ でもママは来ないの？」




あいか「うん、高校になってからは一回も来てないよ。さすがにもう見に来なくていいよって言 ったｗ 恥ずかしいし。」





　 「よし！！！じゃあ張り切って作るぜーー！！！ 」




あいか「ありがと横尾さん！ 大好き〜♪」





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ってなわけで。
本当は可愛い末っ子の最後の体育祭、見に行きたいけど、恥ずかしいって言うし、それに芸能人がたくさん通ってる高校とはいえ、なんか俺がきて大騒ぎになると申し訳ないし・・・。
まあどうせ仕事だから我慢する！！



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　 「かんせーーーーい！！！」




あいかが大好きなから揚げとウインナー、美味しい紫お茄子、甘い卵焼き、たっぷりお野菜、俺お手製の酸っぱい梅干し、デンブを掛けた新米ご飯、デザートはオレンジ、そしておまけになぜか水色のソーダゼリー。

なんかどこからか「あまーい！」だの「焦がさないで！」だの「おまけかよ！！」だの聞こえてきそうな弁当が完成した。



　 「喜んでくれるかな〜〜〜♪ たいらげてくれるかな〜〜〜♪ 美味しいって言ってくれる かな〜〜〜〜？」



って歌いながら待ち合わせ場所の近く路上に車とめて待つ。と思ったけど、こっそり体育祭見ちゃおうかな！！！



おれは完全変装して、門から見てみる事にした。

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