え、ちょっと待って ココドコデスカ

2話 ページ4

？｢…！……さい！！｣

遠くで声がする

身体が痛い

目を開けると

まふまふ｢あ！大丈夫ですか？？｣

慌てふためき 混乱するまふまふが目に入る

…幻覚か？

きらら｢…まふくんですか？｣

まふまふ｢は、はい まふまふです｣

大丈夫ですか？？

何度もその言葉を繰り返す

よく思い出すと

スタッフさんに危ない！と叫ばれ

誰かに包まれたような感覚がして

目が覚めたら外

そして今まふまふが目の前にいる

きらら｢えと…何処ですかここ｣

出た言葉がそれだった

まふまふ｢…外です｣

お互いに見つめあったまましばし経過

きらら｢…｣

まふまふ｢…｣

するとまふまふがふと横に流れていた川をみた

誰かが川に入っていったのだ

まふまふ｢…あれ 何…？｣

人が川に飛び込んだので

混乱気味のまふまふ

きらら｢…さぁ？｣

少しすると

先程入った人がもう1人を引きずって出てきた

白髪の青年と 茶色のコートを着た包帯だらけの人

まふまふ｢…あの人たち……大丈夫ですかね？｣

怖いが心配 そんな雰囲気のまふまふ

きらら｢見てきますね｣

まふまふを置いて2人の元へ

きらら｢あの…大丈夫ですか？｣

ゲホゲホと水を吐き出している白髪の青年に問う

？｢ゲホッ…はい 大丈夫です…？｣

そう言われ少しホッとして隣を見ると

まだ目を覚まさない包帯だらけの人

きらら｢…大丈夫ですか？…あの…！？｣

包帯だらけの人はいきなり起き上がり

ガバッときららの腕をつかむ

きらら｢！！｣

？｢何と美しい人だ 私と心中しようではないか！｣

…心中？

きらら｢すみません まだ死ぬ予定はないので｣

そう言うと残念そうに手を離してくれる

？｢所でお名前は？｣

白髪の青年が問う

すると後ろからまふまふがやってきた

まふまふ｢大丈夫でしたか？｣

こそっと聞いてくる

…可愛すぎて死ねる

きらら｢大丈夫みたいですよ｣

そう言うとホッとした表情を見せる

？｢あの…お名前は｣

…忘れてた

きらら｢そうでした すみません｣

ぺこりと頭を下げ

きらら｢春野きららです｣

ちらっと横を見ると

僕も？みたいな顔をしているまふまふ

こくんと頷く

まふまふ｢……………まふまふです｣

物凄く小さな声で呟く

何だこの可愛い生き物は

？｢春野さんと…まふまふ？さんですね 僕は中島敦です｣

そう言って頭を下げる

こちらもまふまふと一緒に頭を下げる

きらら｢…中島敦って中島敦ですか？｣

中島｢え？｣

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