なつばて。【8月29日】 ページ33
※リクエスト
志麻side
夏バテして何も食べなくなってしまったAのために買い物に来た。
食べたら吐いたり下痢したりでどんどん細くなっていく彼女をみるのも辛いけど、一番辛いのは食べることがもう辛くなっている彼女だ。
何が食べれるか考えた結果、これもいいなあれもいいなと結構考えてしまった。
梅と…夏野菜…
油ものはきついよな…
普通にサラダだけ食べさせてあげたいけど栄養バランスも取らなあかんし…
とりあえず色々買って家でためそう。
お会計を済ませて車に乗り込み家で一人で待つ彼女のために早く帰った。
「ただいまあ〜」
返事がなくテレビの音がついているだけ。
おかえりっていつもの明るい声が聞こえてこない。
早足で廊下を歩きながらトイレの電気、部屋の電気がついていないことを確認する。
「ただいまA？…A！！」
彼女は食卓前で倒れていた。
「A、ちょっとまって、」
俺がパニックになってしまってはいけない。とりあえず病院？救急車？
息があるのを確認して、倒れている彼女を抱えソファーに運んだ。
ついこの間よりもうんと軽く、腕も細くなっていた。あれだけ夏バテしないようにって対策していても仕方ないことだった。
とりあえず、救急車を呼ぼう。
栄養失調だと思うし点滴してもらってから色々考えよう。
待っている間、玄関先で汗をかいていた食品たちを冷蔵庫にしまう。寝ている彼女のもとへ行っては頭を撫でる。
「ほんまごめんな…一人にして」
.
救急車で病院へ運んでもらい点滴をしてもらった。色々症状は言われたけど重度ではなくて、熱中症、脱水症状、栄養失調の主に3つが原因だということがわかった。
Aの意識が戻って点滴も終わり、帰宅許可が出た。
「志麻くんほんとごめんね…」
「なんであやまんの。辛かったやろごめんな」
「志麻くんあれだけご飯食べてとかお茶飲んでとか言ってたのに…」
「しょうがないよ。家帰ったら夏バテ効果のあるご飯作るからちょっとだけでも食べてみて」
「うん…」
やっぱり食べることに抵抗が出てきてしまっている。そりゃきついよな…
「A、少しでも食べないとどんどん痩せちゃうから。無理して食べなくていいから毎日ちょこっとずつ食べよな。」
「うん…」
彼女はいつも以上に元気がない。当たり前のことだけど少し寂しかった。
家に帰ってご飯を作ると美味しいと言って食べてくれた。
やっぱりその笑顔が俺は大好きだ。
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せせ@れいとうるぅれっと(プロフ) - 夏休みが来るからこれ読みにきたけど何回読んでも飽きない… (2021年7月11日 10時) (
レス) id: 83c428c2eb (このIDを非表示/違反報告)
れおなちゅ(プロフ) - 夜空さん» こちらこそありがとうございます！！ (2021年3月3日 19時) (レス) id: ca0a69caca (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - めっちゃ良かったです！！ありがとうございました！！ (2021年3月3日 19時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - れおなちゅさん» え、幻聴かな…？れおなさんに『おめでとう』を言われた…？いやいや、まさか。 (2021年2月8日 20時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
れおなちゅ(プロフ) - 乃々夏さん» ありがとうございます！！！！卒業！！おめでとうございます！（はやい）またこういう作品かけるように時間作らないとっ！！ (2021年2月8日 20時) (レス) id: ca0a69caca (このIDを非表示/違反報告)
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