あいす。【8月1日】 ページ2
朝、暑さに対しての不快感で目を覚ます。
あぁ蝉が鳴いている。
そういえば今日から8月だっけ。
まだ寝たいという身体に鞭を打って体を起こす。
まだ視界がはっきりしていないままベッドから降りて、ドアを開けて目をこすりながらソファーに向かおうとする…が
「おはようお嬢さん」
「おはよう志麻くん」
ドアを開けてからすぐに私を抱きしめてきた彼氏の志麻くんに遮られてしまった。
「眠い…」
「何時やと思ってる？」
「8時半…」
とりあえず私はこの眠気のせいで目は開いていないし、体に力は入っていない。
そんな私を志麻くんは私の腰に手を当ててソファーに連れて行ってくれた
そして自分の膝に私の頭を乗せて頭をなでる
「ちなみに11時半やで」
「え？」
人を膝枕して頭を撫でながら衝撃的なことを言い始めた。
「冗談はエイプリルフールだけにしな」と言った瞬間目の前にスマホの画面を向けられる。
11:27
「え、待って寝すぎじゃない？！」
眠気なんて今の一瞬でどっかへ行ってしまった。
「休みの日やからって寝すぎ」
「ごめんて…」
志麻くんはそうやって言うけどまだ私の頭を撫でている。
今日から私は夏休み。
一日目が土曜日っていうの何かしっくりこないけど…
「今日何する？」
「暑い」
「アイス食べる？」
「食べる」
「取りに行くからちょっとどいて」
そういって私を普通に座らせる。
寝起きでほぼ頭は回っていない。
「いてっ」
「痛くないやろ」
志麻くんが頬に持ってきたアイスをくっつけてきた。
私が好きな抹茶アイス。
「なんか朝からアイスって罪だよね」
一口かじりながらそんなことを言ったら「昼やけどな」という鋭いツッコミ。
「うるさい」
照れ隠しで言うけれどきっと彼はわかってる。
「なあ抹茶一口頂戴」
ん、と無言で志麻くんのほうにむけると志麻くんが一口かじる。
あ、間接キス。
付き合ってるじゃんって思うけど間接キスって意識するとちょっと恥ずかしい。
「そんな食べてないやん」
志麻くんは多分自分の一口が大きいくて私が怒ったと思っている。
「バニラ一口あげるから許して」
そう言って私の前に自分のアイスを持ってくる志麻くん。
一回意識をすると抵抗してしまう私。
志麻くんは気づいてしまったみたいで、
「間接キス」
「っ」
「もうそろそろ慣れへん？」
「慣れないよばか！」
勢いで志麻くんのアイスを奪って食べた。
その時私の顔はこの夏の気温よりも熱かっただろう
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せせ@れいとうるぅれっと(プロフ) - 夏休みが来るからこれ読みにきたけど何回読んでも飽きない… (2021年7月11日 10時) (
レス) id: 83c428c2eb (このIDを非表示/違反報告)
れおなちゅ(プロフ) - 夜空さん» こちらこそありがとうございます！！ (2021年3月3日 19時) (レス) id: ca0a69caca (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - めっちゃ良かったです！！ありがとうございました！！ (2021年3月3日 19時) (レス) id: e4bf4be51b (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - れおなちゅさん» え、幻聴かな…？れおなさんに『おめでとう』を言われた…？いやいや、まさか。 (2021年2月8日 20時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
れおなちゅ(プロフ) - 乃々夏さん» ありがとうございます！！！！卒業！！おめでとうございます！（はやい）またこういう作品かけるように時間作らないとっ！！ (2021年2月8日 20時) (レス) id: ca0a69caca (このIDを非表示/違反報告)
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