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岸side
隣でモゾモゾと動くAが、不意に、俺にギュッと抱きついた。
「ちょ、A…」
『……さむ、』
呟いたAの顔を窺うと、その瞳は閉じられていて
スースーと聞こえる寝息で、まだ眠っていることを知らせる。
「勘弁して…」
そんな気持ちとは裏腹に、密着するAを腕が勝手に動いて包み込むと、やっぱりその体は柔らかくて
もう襲ってやろうかなって気になってくる。
まぁそんな嫌われそうなこと、Aの了承なしにできるはずがないんだけど。
だけど、目の前のAを見たら、さっきの情景が思い浮かんで、どうにかしてしまいたい気持ちが出てくるから
それを抑えるようにAをぎゅっと抱き締めた。
『んんっ…』
力が入りすぎてしまったのか、Aが顔をしかめたのに気付いてぱっと腕の力を緩めると、ゆっくりと瞼が開いて、まだトロンとした瞳が俺を見た。
『ゆ、た…くん…起きてたの…』
舌足らずのAがめちゃくちゃ可愛い。
パチパチと瞬きをして目を覚まそうと頑張ってるけど、だんだんと瞬きのスピードがゆっくりになってきて、すぐにでも閉じそう。
『…いま…なんじ？』
「まだ7時…」
『ん…もちょっと、寝よ…？』
「う、うん」
いつもよりゆっくりな喋り方と少しかすれた声に、欲と戦っている俺はそれすらも、えろいなって思ってしまう。
すでに眠りについたAを今度は優しく抱き締めるように心がけて、そっと包んだ。
元旦からこんなこと考えてたらバチ当たるかな…
なんて思ったけど
こんな可愛い子を目の前にして考えないほうが無理っしょ
と開き直ってみる。
もう寝られそうにない、冴えきった目をゆっくり閉じて
Aの目が覚めるまで待った。
.
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hinata(プロフ) - すかいさん» お読みいただきありがとうございます！岸くんのお世話係ですのほうでもコメントくださって、とても感激しております…！ 更新は停滞しておりますが、他作品でも機会があればよろしくお願いいたします！ (2020年3月14日 11時) (
レス) id: ef05115d0f (このIDを非表示/違反報告)
すかい - コメント失礼します！とても素敵な作品で、読んでいた幸せな気持ちになりました。ありがとうございました^ - ^ (2020年3月14日 2時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ぷーちゃんさん» はじめまして！うわぁありがとうございますっ！！読んでいただいてる人が情景を浮かべられるように書くのを心がけていたので、そう言っていただけると嬉しいです(T^T)最後までありがとうございました！！ (2019年8月25日 2時) (レス) id: 3e3d9afca9 (このIDを非表示/違反報告)
ぷーちゃん(プロフ) - 初めまして、岸くんも廉くんもかっこよすぎて平野担なのに恋しそうでした‥笑 とても読みやすく背景が想像出来るような内容でとても楽しかったです！！ (2019年8月21日 18時) (レス) id: f5805a4cc2 (このIDを非表示/違反報告)
hinata(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます(T^T) 私の作品が好きだと言っていただけることが何より嬉しいです！！新作ができた時には、またぜひよろしくお願いします！！ (2019年8月11日 0時) (レス) id: e06037eac2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hinata
| 作成日時：2019年4月22日 17時
