秘密の恋は秘密のままで (ページ10)

今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:18,902 hit

＊10. ページ10

・

翔「大川先生も御曹司でペンネームでやってたわけか」

「ひょっとしたら、あたしが口走ってなくても仁科先生のこと知ってたかもしれない」

翔「同じミステリー作家だもんな。知ってても不思議じゃない。にしても肉うまっ」

「…ふふっ、それより大丈夫なの？2日続けてあたしと一緒にいて。奥さん不安がるよ」

・

仕事終わりに、今日は2人で個室焼肉しに来た

あたしとしては嬉しいけど、翔のことを思うと奥さんとギクシャクして欲しくない

翔「今日はちゃんと連絡した。だから大丈夫」

「ならいいけど」

酔い潰れる寸前まで飲んでいた翔くん

帰り、ふらふらになりながらも1人で歩いて帰るのをしばらく見ていた

・

途中、お巡りさんに肩を担がれながら歩いていた

あたしより何倍もマシだ

安心して、家路につく

出版社で働いてから色んなことがあった

それを乗り越えていけばいつか楽しいって思える日が来ると思う

秘密がバレない限り

・

…ピンポーン

「…何？」

紫耀「何ってなんだよ。弟が会いに来てんのにそれはないじゃん」

「義理の弟でしょ。なんか飲む？」

紫耀「ビールある？」

「あるよ」