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シャワーを浴びて、しんぺいのところで包帯を変えて、処方された薬を飲んで。
前いた国では考えられないくらい、ふかふかとしたベッドへ沈む。
ふと部屋を見回すと、ここへ来てしばらく経つというのに最初に目にした光景からまったく変わっていない。殺風景で、必要最低限。
あたりまえかぁ。だってお外でられないし。
｢あは。わたしみたいだ。｣
存在意義を、今は満たせない。
名前も知らないナイフを振り回して、名前も知らない銃を撃つ。好きじゃないけど、嫌いでもないの。
わたしじゃない誰かの命をつみとる瞬間、わたしはここにいるって思えるから。
だめだね。普段は疲れてるからかな。寝床に入ったらすぐ眠れるのに、この国にきて、充分すぎる休息をとってからは眠る前に多少なり時間があるから色々考えちゃう。
わたしは生まれてから、何をしてたかな。
幼少期の記憶は曖昧だけど。あの軍に入ってからはわりと鮮明だ。
入ったって言っていいのかな。わたし階級なかったし。
訓練を受けて、戦場に出て、しばらくしてショッピに会って。あのときはもっと無愛想だった気がするんだけど、いつからわたしの半歩後ろを歩いてくれるようになったんだっけ。うーん。
とにもかくにも、あそこではわたしは正しく兵器として機能できていたから。ここの...なんて言えばいい？お昼の日差しみたいな...あったかいこの感じ？はむずむずするの。
いつかショッピは逃がしてあげたいって思ってたけど、まさかわたしまで。
グルッペンとかしんぺいとかの、わたしを見る目がむずかゆい。嫌じゃないんだけど、うん。なんていうか、わたしが向けられていい目じゃない気がするの。
だから、ゾムのあの純粋な殺意とか。自己紹介のときの...コネシマ？とか。トントンとか。あの人たちくらいの視線がわたしにはちょうどいい。気がする。
あそこにいたときは嫌だったはずなんだけどなあ...わがままね、わかってる。
｢...｣
意識が白む。眠たいなあ。
はやく戦場に出たい。きれいなものがみたい。
結局わたしは何をしたいのかな。
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哀(プロフ) - 左原さん» 感想ありがとうございます！すごく嬉しいです...手汗がとまらない...これからも読んで頂けると幸いです！ (2018年6月2日 17時) (
レス) id: 037484ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
左原(プロフ) - 文章も設定も凄く素敵で大好きです... (2018年6月2日 11時) (レス) id: 28700181e9 (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - 朝霧さん» わーい！お気に召したようで嬉しいです！コメントすごくありがたいです...頑張りますね！ (2018年5月25日 23時) (レス) id: 037484ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - 待って、、、こーいうの好きなんやけど、、、ああ！申し遅れましたねェ、朝霧言いますー、ほんまこういうの好きですゥ！頑張ってください！ (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d4e8d6b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀 | 作成日時：2018年5月20日 19時
