8､食卓にて ページ21
｢あれっもしかして俺が最後？｣
大きめな食堂の扉を開けば、兄さん、ロボロ、エーミール以外の顔が揃っていた。
この3人はまあ、任務中だったり出張中だったりで今日の夕飯には来れないらしい。
｢おー来たかシャオさん。グルッペンとショッピくんがまだやから安心せぇよ。｣
ふぅん、グルちゃんも来るんか。珍しいこともあるもんや。というか、幹部収集命令出した本人が最後ってええんかそれで。
ショッピくんは決まって堂々と最後に来るからしゃーないけど。改めろよ新人。
｢はいはい、はよ座ってな｣
｢はいよー｣
｢シッマ隣来いや｣
｢死んでも行くか｣
食害を受けそうになっているシッマを置いて、定位置であるらんらんと大先生の隣に着席する。あ、引きずられとる。助からんなアレは。
｢今日の飯なんやろなー｣
｢ちゃんと外のボード見てきた？｣
｢あ、忘れとった｣
｢んもぅシャオちゃんってばおっちょこちょい｣
｢キッショ｣
｢泣いた｣
軽口を叩きあっていると、食堂の扉から音がする。
グルちゃん来たんやな。大先生から目をそらして、斜め右前へ視線を移す。
グルちゃんと、ショッピくんと、
−−誰？
めちゃくちゃ可愛い子おるけど。誰。
可愛らしい見た目とは裏腹に凛々しい軍服を着こなしているが、“着られている”感は皆無。
食堂の照明に輝くブロンドヘアーが目を引く少女は、ちらりとこちらに視線を寄越した。
｢やっほー｣
｢...知り合いか？｣
｢せやで。かわええ子やろ｣
ドキリとしたが、どうやら大先生を見ていたらしい。恥ずかし。
手を振る大先生にぎこちなくだが手を振り返す姿は随分幼く見える。
周りの反応を伺うと、警戒、動揺、様々だ。ゾムだけなんか違う反応してる。怖。
｢はじめまして。名前はA。よろしく。｣
グルちゃんに耳打ちをされたあと、台本を読んでいるかのような自己紹介を述べる。
｢この間亡ぼした国から“保護”した。予めトントンから聞いているだろうが、仲良くするんだゾ。｣
｢ショッピのことよろしくね。｣
｢主にAさんのことやと思うんすけど。｣
人形みたいだなあ
まあ、第一印象なんてそんなもんや。
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哀(プロフ) - 左原さん» 感想ありがとうございます！すごく嬉しいです...手汗がとまらない...これからも読んで頂けると幸いです！ (2018年6月2日 17時) (
レス) id: 037484ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
左原(プロフ) - 文章も設定も凄く素敵で大好きです... (2018年6月2日 11時) (レス) id: 28700181e9 (このIDを非表示/違反報告)
哀(プロフ) - 朝霧さん» わーい！お気に召したようで嬉しいです！コメントすごくありがたいです...頑張りますね！ (2018年5月25日 23時) (レス) id: 037484ccd3 (このIDを非表示/違反報告)
朝霧 - 待って、、、こーいうの好きなんやけど、、、ああ！申し遅れましたねェ、朝霧言いますー、ほんまこういうの好きですゥ！頑張ってください！ (2018年5月25日 12時) (レス) id: 3d4e8d6b36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：哀 | 作成日時：2018年5月20日 19時
