木村さんの姪2

５５話 ページ8

パンパンパン!!!

　中に入るといきなり赤やら青やらの華やかな物がこっちに飛んできて

全「退院おめでとうAちゃん！」という声が聞こえてきた。

木「ね？言ったでしょ？誰も君を責めないって。」

　「うん」

　ものすごく伝わってくる。
　彼らが私を心配してくれていたことも歓迎してくれていることも手に取るように分かる。
　だから、そのお礼に精一杯の感謝を込めて言おう。

　「ただいま帰りました。ご心配おかけして申し訳御座いませんでした。
　今日からこのシェアルームの仲間にならせて頂く弓月Aです。
　よろしくお願いします。」

　本当はちょっと前から此処には住んでいるけれど、今日から本当の仲間になれるように頑張ろう。

細「よろしくね。Aちゃん」

　受け入れてもらえた。それだけでものすごく嬉しくて涙がこぼれ落ちる。

細「え、ちょ、なんで泣いてるの？」

　「嬉しくて・・・初めて人を受け入れられそうで・・やっとなんか・・・分かんないけど。
　久々に感情を感じたっていうか・・・」

木「そっか・・・。これから楽しい思い出をたくさん作っていこうね。」

立「ねぇ早速だけどゲームしよ！」

　「はい！よろしくお願いします！」

　当然だけど僕が勝った。でもそれは余り問題では無くて。
　初めてネット上ではなくリアルに連携したりしてプレーするのは楽しくて。
　こんな私が人とこんな風に話せるのは初めてでとても楽しかった。

日「弓月ちゃん強いんだね〜。知ってたけどこうも点差つけられるとマジで強さを実感するわｗ」

　「そんなことありませんよ。幾日ものニート生活が生み出した結果です。」

木「そういえばAちゃん学校どうするの？」

　「必要ないです。一応大学レベルまで修学しました。」

森「え？君今高１だよね？」

　「無理矢理詰め込んだんです。と言うよりも詰め込まされました。
　この話はもう終わりにして下さい。私は晩ご飯作ってきます」

安「手伝おうか？」

　「いいえ。今日は私が皆さんに振るまいます」

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