ドミノ ② (ページ10)

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中｢やっぱ無理！拳士！はやく説明しろ！｣

となんて言う卓さんの電話越しの声。

杉｢あ、もしもし？杉谷です！久しぶりw｣

『お久しぶりです...？』

杉｢今みんなで飯食ってんだけど、王様ゲームしてて卓がwww命令をww｣

『杉谷さん？笑い声しか聞こえないんですけど...？w』

杉｢あぁ！ごめん！wえっと、卓が命令されたのね？wほんでその命令が大切な人に気持ちを伝えるっていう命令だったのね？w｣

『はいw』

杉｢大切な人だから別に家族でもチームメイトでも誰でもいいのに卓がww堂々とwAちゃんに電話してるからwみんなツボっちゃってwwマジでごめんね？www｣

『そういう事だったんですね！w』

杉｢うん！マジごめん！w卓に変わるね！｣

中｢もしもし？｣

『はい！w』

中｢そうゆうことやけん。気にせんでね？｣

『大丈夫ですよ！十分知ってますから！w』

中｢っ！！そーゆーAは？敬語に戻っとるっちゃけど？｣

『あ！そうだった...』

中｢罰として今思ってること言って！｣

『今思ってること...？w』

中｢ん。｣

『えっと...試合お疲れ様...。あんまり飲み過ぎないように！！おやすみないさい！』

中｢...それだけ？｣

『なにか？w』

中｢いいえ、なにも！wおやすみ！｣

『おやすみないさい！私もだいすきですよ！』

中｢っ！！ずるっ！｣

卓さんに何かを言われる前に電話を切ってしまった。
たまには私だって卓さんに勝ちたいもん。

山｢...彼氏？｣

『あ、すみません！つい長電話しちゃって！！』

山｢ええよ。別に。｣

まただ。笑っているようで笑っていない瞳。

山｢彼氏おるのにAちゃんはアカン子やね。｣

『へ？』

哲人さんの顔が、唇が近づいてきた時だった。

｢あれ？Aやん！それに哲人さんも！｣

『慎吾くん？！』

石｢何してんの？こんな遅くまでドーム残って！｣

なんて言いながら近づいてくる慎吾くん。

恐る恐る哲人さんの顔を見ると近づいてくる慎吾くんを見つめながら明らかに不機嫌な顔をする哲人さんがいた。

私、今、哲人さんに

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キスされそうになった？

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