ドミノ ② (ページ5)

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～西川遥輝side～

しばらくして卓さんが戻ってきたかと思ったら驚いた。
卓さんの後ろにAちゃんがおった。

案の定、俺以外のみんなは口をあけて頭に？が浮かんでいた。
そんな中最初に口を開いたのは以外にも近ちゃんやった。

近「卓さん...誰っすか...？」

中「.....俺の彼女」

と少し照れ臭そうに言う卓さん。
後ろのAちゃんはもっと恥ずかしそうな顔。

ほんま、ラブラブやな～なんて呑気に考えとった俺があほやった。

いろんな人から質問攻めにあう卓さんとAちゃん。
「どこで出会ったの？」と初歩的な質問から
「いつから付き合ってんの？」とぶっ込んだ質問の嵐にあっていた。

これはやばいと思ってすかさず俺は指揮をとった。

『皆さん！１回落ち着いて！
卓さんとAちゃん立ったままやし、びっくりするから』

「それもそうか」ととりあえず落ち着いてくれたみたいで卓さんとAちゃんが座ってしばらくすると徐々に質疑応答が始まった。

近「えっと...お名前は？」

「...北原Aです」

清「出会いは...？」

「...仕事場です」

亮「え？じゃあ、球団職員的な感じなんすか？」

「はい。一応、ジャイアンツの球団職員です」

Aちゃんが質問に答えていると「ちょっといいっすか？」と剛が止める。

松「なんで遥輝さんは北原さん?のこと知ってるんですか？」

『え？』

近「俺も思った！なんでですか？」

なんで知っとるか？
そんなん勇人さんとのことがあったからだよ！
なんて口が裂けても言えないと言葉に詰まっていると卓さんが口を開いた。

中「相談乗ってもらってたから遥輝は知ってた。
みんなに報告するの遅くなってごめん。」

と卓さん。
みんな納得したのかまたAちゃんへの質疑応答が始まった。

「何歳差なの？」とか「卓の好きなとこは？」とか「どっちから告ったの？」とか。

初対面にしてはぶっ込み過ぎちゃう？ってくらいに。
極めつけは拳士さんの一言。

「結婚は？いつ頃する予定なの？」と。

空気読めないにも程がある。
流石にまずいとみんな踏み込まなかったラインをあっさりと踏み込んでしまった拳士さん。

もちろん黙り込んでしまうAちゃん。

周りのみんなもすかさず拳士さんにツッコミを入れたが何処と無く空気が悪い。

すると卓さんがまた口を開いた。