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赤side
いや、もうアカンて。
オレは神ちゃんと小瀧と別れて足早に歩く。
今絶対に顔赤いやつやん。
なんなん？
神ちゃんの最後の顔・・・。
神ちゃんって
あんな小悪魔みたいな顔すんの？
上目遣いで見つめてきて
しかも目が潤んでるって。
さらに神ちゃんのあの眼力や。
どんな男でも堕ちるやろ。
歩きながら右腕で顔を隠す。
オレ断言出来るわ。
今日、家であの顔されたら理性なんかすぐ飛んでまう。
神ちゃんをめちゃくちゃにしてまう。
ホンマにあの子自覚して欲しいわ・・・。
はぁ・・と溜め息をつき
駐車場で待ってくれていたマネージャーの車に乗る。
マ「これからどうしますか？」
「夜に神ちゃん家来るから一旦帰るわ」
マ「あ、そうなんですね。わかりました。家直行しますねぇー」
この人には
神ちゃんとの事絶対秘密にしたらアカンな・・・。
そう思ったオレは
「あんな・・・。ちょっと大事な話あんねんけど・・・」
マ「え？どうしたんですか？僕でいいんですか？」
「うん、ちょっと聞いてくれる？もし軽蔑するならそれも受け入れるから」
マ「少し怖いですけど・・・。どうぞ」
「ありがと。あんな、実は神ちゃんとの事やねん・・・」
マ「はい」
「多分付き合う事になると思う」
マ「え？？」
「ホンマごめん！！たくさんの人を裏切る形になんねんけど！」
オレは怖くてマネージャーの方を向けずにいた。
「もう気持ち抑えられへんとこ来てもうてん。男同士で・・・」
マ「良かったじゃないですか！！！」
「は？？」
マ「いや、ホントに2人じれったかったです」
「え？え？」
マ「重岡さんも神山さんも周り大事にし過ぎて自分を押し殺してたのは気付いてました」
信号待ちで車が止まったと同時に
オレの方に振り向く。
マ「大好きな2人です！これは祝うしかないじゃないですか！」
満面の笑み。
その時に両目から涙が流れ落ちるのを感じた。
「あ、ごめん」
慌てて目を拭う。
マ「よく決断しましたね。僕たちも全力で守りますよ。安心してください！」
「なんでそんな優しいん？オレらみんなを裏切ろうとしてんねんで？」
マ「それ以上に何年も悩んでたのを見てきたからでしょうね」
そして優しく話かけてくれる。
マ「軽い気持ちではないの知ってますから」
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作者名：たまごん
| 作成日時：2020年7月18日 13時
