立海テニス部R陣は距離感狂ってる系女子に困ってます。【テニプリ】

距離感23センチ ページ25

丸井side


「ブン太ごめんね？」


横に座るAはしゅんと落ち込んだ様子で幸村くんに気持ちを伝えていた


送ると言った手前、守りきれなかった俺は責任を感じ、引け目を感じていた


Aが俺に謝るのはおかしいだろい？


俺が謝る方なのに…


『Aを守れなかった俺が悪いんだ、気にすんなよぃ！だからさ…ー』



『もう来ないなんて悲しいこと、言うなよぃ…』



テニス部に差し入れしてくれる女の子は好きだし、チヤホヤされていい気分にもなる



思春期の男だったら誰だってそうだろぃ？


マネージャーだってテニス部には必要だし


…たしかに部員に甘いとことか、マネージャー同士のイザコザはあるみたいだけど…


それを見て見ぬ振りして部員である自分たちだけいい思いをしていたことに恥ずかしさを覚えた


目の前で友達がこんなに傷をつけて訴えたことに、俺も幸村くんも考えがまとまったみたいだ



「椎名…椎名のおかげでテニス部のあり方を改めさせてもらういい機会になったよ」


『ん？どういうこと？』


幸村くんも考えてることは大体同じっぽいな


さっすが幸村くん


「ごめんね椎名、テニス部のせいでこんな怪我させちゃって…痛かったね」


『ううん、いいの…こうやって精市とブン太にいっぱい構ってもらえたから』


へへっと喜ぶ姿を見て少し安心した俺


よかった、Aがまた笑ってくれた


『じゃあ、女の子達も今は少ないから今のうちに帰る、またね！』



またねと俺と幸村くんでAを見送る



「幸村くん…」


「なんだい丸井」


「Aの今回のことで思うことがあるんだけど」


「俺もだよ丸井…ちょっと向こうで話し合おうか」


「おう！」


この日を機に立海テニス部は大きく変わることになった

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