立海テニス部R陣は距離感狂ってる系女子に困ってます。【テニプリ】

距離感22センチ ページ24

『ちょっと椎名、いい加減機嫌なおしてあげてよ、部活始められないんだけど』




未だにそっぽを向く椎名のアゴを掴み


グイッと俺の目線に合わせた




「精市…離して」




『離していいの？椎名ほっといて部活始めちゃうよ？いいの？』



「…いくない」



『でしょ？じゃあ椎名の気持ち聞かせてよ』



「うん…」


他の部員には部活を再開するよう指示をして、俺と丸井は椎名のいるベンチに残った


俺は椎名の前でしゃがみ、丸井は椎名の横に座った


『じゃ、聞かせてもらおうか』



「ブン太は悪くないよ…ブン太と外出て送ってもらおうと思ったらまた女の子に囲まれて



私、はじき出されたの、そしたら次はマネージャーだって言う軍団も押し寄せてきて…」



椎名の言い分はこうだ


再度女の子達に囲まれた後、テニス部のマネージャーの女の子達からも色々言われたらしい


ここ立海テニス部にはマネージャーも募集しており、今は20人で定員を設けている


部員数が多いからどうしてもマネージャーが必要なのだ


そのマネージャーになる女の子達も結構問題があるみたいで


マネージャーの中にも階級みたいなのがあるみたい


まあ、その辺は詳しく知らないけど



そのマネージャー軍団に邪魔だなんだと言われたらしい



「精市達に会いに来ただけなのにこんなことになるなんて思わなかった…もう絶対ここ来ない」



その言葉だけで俺は嬉しくもなり、悲しくもなった


俺だけに会いに来たってわけじゃないのか



うん、でもこれはテニス部時期部長として



早々に手を打たないと…

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