【テニスの王子様】喧嘩するほど仲がいい。仲悪いから喧嘩するんやバカヤロー。《幸村精市》

記憶86 ページ39

幸村「えっ…」



ユキはうちの言葉を聞いて、ポカンと顔を緩ませた




ほら、やっぱり




本音なんか言ったらあかんのや





うちがユキと話したり遊んだりしたくても




ユキはそれを望んでないんやろ？




そんなん、ユキの口からはっきり言われたくない




それならこれ以上、もう関係悪くしたくない




幸村「シノ…」




ユキから何も聞きたくない




ユキの本音なんか、聞きたくない




ユキが何か話しかけようとする




うちはそれを遮って言葉を続けた




もう言うしかない




『ホントは


いっぱいユキと話したいし、


遊びたいし、


また笑って欲しいけど…



でも、嫌いって言われてもまだ側におりたいって思ってまう自分が1番いやや…』



幸村「まって、シノ話を聞いて、俺は…」



『いやっ！聞きたくない！


どうせ嫌いやからって、



迷惑やからって言うんやろ、





うちのこと嫌いなくせに優しくせんといてっ…』





ほら、




言い出したら止まらんやろ？




涙も止まらんよユキ




こんな泣く女嫌やろ



嫌いやろ




面倒くさいって思ってんねやろ




幸村「シノ！俺の話聞いてって…」




『いやや、いやや、聞きたくない』




いやいやとユキの言葉が聞こえへんように耳を塞ぐ



もうやめて




今すぐどっかに逃げ出したいけど、この状況でユキから逃げれるとも思わん




頑なにユキの話を聞こうとしやんうちにユキのとった行動は…

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