記憶84 ページ37
『ユ…キ？なんで、え、助けに来てくれたん』
「ほんと、シノってバカだよね、こんな泣くほど我慢してさ」
そう言ってうちの涙を拭ってくれるユキ
うちに触れるその手が優しくて余計に涙が溢れる
『うぅっ…ふっ、ゔぅ〜、』
ユキが来てくれた安心感に涙が止まらんうちをずっと抱きしめてくれるユキ
そして女達はというと
亜衣「ゆ、幸村くん！違うの、これはね四ノ宮さんが幸村くんのユニフォームをカッターで破こうとするから私達は必死に止めようと…」
幸村「…ねぇ、うるさいから黙っててくれる？」
「それと、いつまでここにいるの？」
今までに見たことないくらい冷めた目で女達に言うユキにビビってか、女達はすぐに立ち去ろうとした。
幸村「あ、それと、今後一切テニス部もといシノにも近づかないでね」
冷めた目で見た後にその笑顔はなかなか迫力があるもので、女達は半泣きでその場を去っていった。
幸村「シノ、以前からあんなことあったの？なんで俺たちに言わないのさ」
『うるさいぃ…うちの勝手やろぉ…』
未だに泣き止まんうちをなだめるユキ
抱きしめる力は緩めることを知らず、むしろ力は増していく一方だ
『ちょ、ユキ苦しい』
幸村「うん、ごめん」
『離す気無いやん…』
幸村「うん、どっかの誰かさんは泣き虫みたいだから泣き止むまでこのままだよ」
『…うるさ。』
そうこう言ってる間に涙は止まり、呼吸も整ってきた
ユキの腕の中におるうちは徐々に違和感に気づく
『ユキ、その腕どうしたん』
庇うように、隠すように誤魔化しているそれは紛れもなくカッターの切り傷で、さっきの女達にやられたんやとすぐにわかった
幸村「こんなのただのかすり傷だよ」
『そんなん…そんなわけないやろ！すぐ手当てするからこっち来て！』
そう言って慌ただしくユキを連れて部室に入っていった。
うちは結局ユキを守れんかった…。
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やまやま(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！続編も読みたいです(>_<)楽しみに待ってます！ (2019年6月13日 20時) (
レス) id: 8d56f807c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 続編、読みたいです(ToT) (2019年6月11日 2時) (レス) id: 607f8947ec (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - うぉぉぉ！！胸熱な展開！！！ (2019年5月19日 4時) (レス) id: fea101a55e (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 瑠璃さん» 本当にお待たせしました笑軽く4年ぶりの更新になります、完結目指して頑張ります^_^ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2019年4月21日 0時) (レス) id: 2e427f6013 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - やばーーーー！！続きまっっってました！！！待 (2019年4月20日 11時) (レス) id: f8bf81eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2015年2月22日 0時
