記憶73 ページ26
『なー、雅治ー買い出しついてきてーやー』
コートでストレッチをしてる雅治に声をかける
今日も今日とて暑い
5月だとは思えないほど気温は暑く、たまに吹く風が唯一の救いの今日
買い出しはどこまで行くんやろか
遠かったら嫌やな
ドリンクの粉だけじゃなくて他の備品も揃えるつもりやから荷物多くなるやろし、男手はあったほうがいいしな
仁王「俺が行ってもメリットがないじゃろう、嫌じゃ」
『練習サボれるで？』
仁王「おまん、俺を舐めすぎたらいかんぜよ」
『なんや？練習したいんか？』
仁王「こんな暑い日に買い出しとか死んでもごめんなり、練習の方がマシじゃ」
意外と真面目にテニスに取り組んでるんや、なんて思ったことを後悔するぐらい、雅治の行きたくない理由は単純なものやった。
なんや、そーゆーことか
えぇ、でも丸井も切原もテニスの試合言ってたし、雅治も無理ってなると
あ、真田とか？
1人で悶々と考えていると雅治が急に声をかけてきた
仁王「気が変わったなり、しょーがないから一緒に行ってやるかのぅ」
『よっしゃ！』
なんや、行く気ならはよそー言ってくれたらよかったのに！
その時のうちは後ろからこっちに歩いてくる存在に気付いてなくて、雅治がニヤニヤしながら続けた
仁王「どうしたんじゃ？幸村」
ん？ユキ？
ユキがどうしたん？
うちの些細な疑問はすぐに確認できた
仁王「俺は今からAと買い出しに行ってくるけぇの、練習はちょい抜けるなり」
いつの間にかうちの隣にいてたユキに雅治は声をかけた
うちはその間、ユキを隣にして緊張しすぎてなんも言えんかった
ユキが隣におるってことがなんか嬉しくて
雅治になんか用でもあるんかな
雅治がユキに買い出しに行くことを伝えるとユキはちょっと黙ってからすぐにこう言った
『いや、仁王は練習してて
俺が行くから』
ん？え？どこに行くん？
誰と？
会話をいまいち理解出来へんうちは混乱しながら立ってると手を引っ張られた
そのままグイグイと引っ張られてうちとユキは手を繋いだまま学校を出た。
その間お互い
なんも言葉は発さへんかったけど、懐かしい温もりが手の中にあって
うちはその温もりを無性に離したくなかった。
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やまやま(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！続編も読みたいです(>_<)楽しみに待ってます！ (2019年6月13日 20時) (
レス) id: 8d56f807c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 続編、読みたいです(ToT) (2019年6月11日 2時) (レス) id: 607f8947ec (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - うぉぉぉ！！胸熱な展開！！！ (2019年5月19日 4時) (レス) id: fea101a55e (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 瑠璃さん» 本当にお待たせしました笑軽く4年ぶりの更新になります、完結目指して頑張ります^_^ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2019年4月21日 0時) (レス) id: 2e427f6013 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - やばーーーー！！続きまっっってました！！！待 (2019年4月20日 11時) (レス) id: f8bf81eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2015年2月22日 0時
