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記憶67 ページ20

そろそろ休憩かなと様子を伺いながらドリンクの準備をしてたら昨日の女子たちの姿が見えた

またあいつらか

しつこいやっちゃな…


よくよく見るとその女子達の手にはドリンクの粉


なんで粉持ってるんや?


なにやらヒソヒソと笑みを浮かべて校舎の裏へと入っていく女子達


密かに後をつけて様子を観察する


すると女子達の会話が嫌でも聞こえた


「この粉を捨てて四ノ宮のせいにしちゃわない?そしたらあいつマネージャー辞めさせられるでしょ」

「いいねいいね!部室とか荒らしてさ、全部あいつのせいにしたりして!」

「きゃははっ!あたしら頭さえてるね!」



え、ほんまにこの女達は頭悪いんか?
そんなんしたらテニス部に迷惑になるとか考えへんのかいな?


さすがにドリンクの粉を持ち出されたんは腹立つからなかなかムカついてる


こいつらマジいい加減にせえよ


頭に血が上ったうちは考えなしに女達の前に姿を現し、そして

『あんたらそんな陰気くさいことせんと正面からかかってきぃ!しょーもないねん!』


ふっ、言ったった


「なっ…!こいつほんと頭にくるわね!」

「調子に乗んじゃないわよ!」


そう言い今にも胸ぐらを掴みにかかってこようと迫ってくる女を前にうちは咄嗟に目を瞑ってしまった

すると


「まーたお前さんはこんなとこでなにをしてるんじゃ、そろそろ休憩なり」


『雅治…』

2度も現場を見られた女達はそそくさと逃げるように現場を後にする


その際に盗まれていたドリンクの粉を盛大に地面に撒き散らし、立ち去っていった


『あいつら、ドリンクの粉をよくも!』

『次また来たら仕返ししたるからな!ムカつく!』

収まらない怒りを1人で発散していると雅治が声をかけてきた


「まったく、少しは俺や他のテニス部のやつを頼りんしゃい、真田に言ったら一発で来んくなるけぇの」

『それは嫌、これ以上テニス部に迷惑かけられへんし、かけたくない、うちがなんとかする』

「頑固じゃなぁ」

『それよりコート戻るで、どうせサボろうとしてウロウロしてたらここに来てもーたんやろ』

「…プリッ」



意味わからん仁王語は無視してダッシュでコートに戻ってドリンクを配ってタオルを渡していく

雅治はピヨピヨその辺で丸井とかをからかって遊んでるわ


ユキは…


遠くの方で1人で真剣な顔して考え事してた


今日こそユキ


ドリンク取りに来てくれるよな

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やまやま(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです!!続編も読みたいです(>_<)楽しみに待ってます! (2019年6月13日 20時) (レス) id: 8d56f807c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 続編、読みたいです(ToT) (2019年6月11日 2時) (レス) id: 607f8947ec (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - うぉぉぉ!!胸熱な展開!!! (2019年5月19日 4時) (レス) id: fea101a55e (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 瑠璃さん» 本当にお待たせしました笑軽く4年ぶりの更新になります、完結目指して頑張ります^_^ぜひ最後までお付き合い下さい! (2019年4月21日 0時) (レス) id: 2e427f6013 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - やばーーーー!!続きまっっってました!!!待 (2019年4月20日 11時) (レス) id: f8bf81eaa9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2015年2月22日 0時

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