記憶61 ページ14
『はぁ…なんか話したらスッキリしたわぁ、ありがとうな
まーくん』
ちょっとからかう調子でふざけてまーくんって言ってみると仁王は顔を少し赤くしながら
「ちょ、やめんしゃい…自分で言うのはええが人に言われるのは慣れとらん」
『なんや、まーくんって呼ばれたいんちゃうんか』
「雅治でええ」
『そうか、これからもよろしくな雅治』
微笑みながら笑いかけてくれる雅治の隣は居心地がええ
これがユキやったらなぁ…
とか考えてまう自分が醜いわ
雅治に失礼やしな
そこでふと疑問に思うことを雅治に言ってみる
『雅治はユキにはなられへんの？』
そう言うと雅治はちょっと驚いた顔で、言いたくなさそうに、口を尖らせた
『なんや？そんな不貞腐れた顔して』
『まさか変幻自在やゆーてもユキにはなれへんのか？』
なんておどけた調子でからかった
誰にでもなれるゆーててんからユキぐらいすぐなれるやろなんて考えて雅治の反応を伺う
ん？
なんでこんな黙ってんの？
バツが悪そうにそっぽを向きながら口を尖らせている雅治は子どもみたいやった
ちょっとおもろい
『ま、まさかホンマになられへんのけ？』
「ガ、ガーデニングは俺の趣味じゃないなり」
『ガーデニング？なんの話？』
ガーデニングってあれやんな、お花育てたりするやつ？
急になんで？
「水彩画にも興味はないなり」
次は水彩画？は？
なにゆーとん？
まったく理解出来ん雅治の主張はうちに届くことなく雅治は拗ねて言葉を続ける
「ルノワールもわからん！」
『うん、それはうちもわからんけど
急になんやねん』
「まぁ、まーくんは天才なり、幸村にだってすぐなってみせるぜよ」
要約すると
手塚？とか柳生くんとか白石とかにはなれるけどユキにはなれんってことか
『なーんや、つまんな』
「傷つくなり…」
『声に出てたか、すまん』
こんな感じで雅治と話しているとあっという間に授業が終わって休み時間になった
いろいろ教えてもらった
完璧なイリュージョンをするためには相手の日常から観察するんやって
うちも日常観察したらイリュージョン出来るようになるかななんて呑気に考えながら、雅治と屋上でバイバイして教室に向かう
休み時間やから人多いな
ユキは大丈夫かな
まだ保健室で寝てると思うけど
まぁ、余計なお世話か、
「いたわ！あそこよ！」
ん？と声がする方に顔を向ける
げ、最悪
朝の女子達や…
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やまやま(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！続編も読みたいです(>_<)楽しみに待ってます！ (2019年6月13日 20時) (
レス) id: 8d56f807c6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 続編、読みたいです(ToT) (2019年6月11日 2時) (レス) id: 607f8947ec (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - うぉぉぉ！！胸熱な展開！！！ (2019年5月19日 4時) (レス) id: fea101a55e (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 瑠璃さん» 本当にお待たせしました笑軽く4年ぶりの更新になります、完結目指して頑張ります^_^ぜひ最後までお付き合い下さい！ (2019年4月21日 0時) (レス) id: 2e427f6013 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - やばーーーー！！続きまっっってました！！！待 (2019年4月20日 11時) (レス) id: f8bf81eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒薔薇 | 作成日時：2015年2月22日 0時
