平野様がご指名です。After Story 5

母親 2 ページ49

いや、デビューって喜ばしいものだよね？

彼氏がデビューする時に立ち会うなんて

これが初めてだから分かんないわ

まあ

｢もしもし？！Aちゃん！

どうしよう！ほんっま幸せ！

俺、頑張るな！｣

永瀬廉〜〜好き〜〜

これが普通の反応ですよね

平野くんはちょっと考えすぎなんだよ

｢むりむりむりむり

逃げたい、、｣

｢どこへ？笑｣

｢誰も俺のこと知ってる人がおらんところ｣

まじ病みですやん

どうしよっかな

そんな時

紫耀のスマホが鳴った

｢もしもし、、？｣

｢あぁ！紫耀！

ちょっと、なんで連絡してくれないわけ？！笑｣

お母さんだ

｢え、あ、ごめん｣

｢テレビ見てびっくりしたじゃない！笑｣

いや、平野くん

お母さんに連絡しないのはアウト 爆笑

｢でも、、ほんと良かった｣

｢よくない、、｣

｢何言ってんのよ笑｣

電話しながらも

止まらない紫耀の涙

きっと

私が思うよりも

不安なんだろう

｢紫耀、覚えてない？｣

｢え、、？｣

そんな紫耀にお母さんは優しく声をかけた

｢紫耀、上京するとき

デビューしたらママに家買ってあげる！って言ってくれたけど？笑｣

｢え、、｣

｢ママ、楽しみにしてたんだけど笑｣

やっぱり

母親ってすごいと思う

｢ふふっ笑

辛くなったらいつでも帰っておいで？｣

｢うんっ、、｣

｢それと、

デビューおめでとう、紫耀｣

｢ありがとう、、笑｣

やっと笑った

なんか、

見てるこっちがもらい泣きだわ

電話を切って

｢何泣いてんの？笑｣

いつもの紫耀だ

｢とりあえず

しばらくはママのために頑張る、笑｣

紫耀の目はしっかり前を向いていた

ーーーーーー

｢A？｣

｢え、あ、おかえり、紫耀｣

｢どうしたん、ぼーっとして笑｣

すっかり大人になった紫耀

ますますかっこよくなってて

大好き

｢なんでもない笑｣

｢唯人は？｣

｢あぁ、レッスン行くって｣

｢そっか

よく頑張るなぁ笑｣

｢あなたの子だもん笑｣

紫耀は苦笑してる

｢ママがな、新しい服が欲しいって言ってきてさ笑

いつまで俺はママのために働けばいいんかな笑｣

どうやら母親は

人類最強みたいです笑

END

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