愛しい息子ライ ページ32
「母さんがそろそろ起きるな」
まるでAが見えている様に呟くライ。
「分かるのか」
「当たり前だ、誰の子だと思ってる」
ローとAの子。
「Aを困らせるな…ライは望むほど強くなる、だがAが望む強さは別だ」
「分かった口利くな、父さんも俺が強くて当然だと言ったはずだ」
確かに言った。
「聞こえてたのか」
「ああ…それにこの世は敵だらけ…母さんは相当無理してる…」
まだ外も知らないライだがAの心が分かってしまうのだろう。
悲しそうで、悔しそうだ。
「毒が入っているかも知れない…でも無理して父さんの為に食べる」
「ライがAの中で育っている時はもっと無理して食べていた」
「知ってる。 俺は母さんの為に強くなる…父さんよりもだ」
ローが全力を出していないのをライは見透かしている。
ライを見ていると鏡、というかローは昔の自分を見ている様だった。
「むやみに人を傷つけるな、だが必要な時は戦え、守る為に戦え」
「父さんは固ェ、ま、いい」
「明日も稽古よろしく」と言ってAの部屋へ向かうライ。
「船長…ライめちゃくちゃ強いっスね」
「シャチも稽古つけてやれ、基礎がまだない」
「うぃっス！」
コラさんは心配そうに見ていた、ライを恐れている訳ではない。
ライの母親思いな所。
それを挫けば兄ドフラミンゴと同じ道を進む、そんな心配があった。
『ライ！？ また大きくなって…望んではダメと言ってるのに』
「母さん…一旦成長は止める、それでいいだろ？」
唇を尖らせバツが悪そうに許しを得るライ。
見ぬ間、数時間でもう自分の背さえ越されたが息子が愛しいA。
『ライは強いね、つい昨日まで足元すらおぼつかなかったのに』
「言うな、恥ずかしい…」
『ご飯前にお風呂入ろうかライ、すごい汗かいてるよ』
Aとライは風呂場で久しぶりのゆっくり入浴を楽しんだ。
「俺のせいでずっと気を張ってただろ」
『そうだね、小さくて…寝返り打って潰しちゃったらって怖かった』
「ねェな」
ククッと笑うライ。
「母さん、髪洗ってやる」
『ありがとうライ、私も洗ってあげるね』
「ああ」
湯がしみるだろう皮のむけた手のライを見るA。
力加減をし「こうか？」と試行錯誤しながらAの髪を洗っていく。
Aは慣れた手つきでライの髪を洗い流し、体を洗う。
赤ちゃんだったライが大きくなって少し大変だった。
それでも愛しいAの息子ライ。
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ゆーじ - ブラックさん» 蒼様オッケーだよ！覚えたよー！シャンクスルフィと別れて頂上戦争で登場した時の貫禄、別人過ぎだよね！いやー、あんな男になりたいよ！(無理無理)何かビリーブ５リンク繋がってない…？ごめんね、見つけてくれてありがとうだよー！おかしいなあ…。分からない…。 (2017年3月13日 23時) (
レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - ゆかさん» いや、ホント質がお察しで皆様の想像力にお任せ状態で、皆様を「おお！」と驚いて貰うまでまだまだですよ！多分自分はラスト迄決めて原稿上げてるからだよ！打ち込みと校正がなければ１週間しないで完結しちゃうよ！消えるのも早過ぎて自分で笑ってしまうよー！ (2017年3月13日 23時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
ブラック(プロフ) - すみません！名前を変えてしまって...蒼です！赤髪とこれからどうなっていくのか楽しみです。 (2017年3月13日 22時) (レス) id: f4e6006881 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 質も量も…では？ゆーじさんの更新テンポは毎日読みやすくて気持ちいいです。私は結構作るのに時間がかかってしまったり、手詰まったりするので凄いといつも感心しています。 (2017年3月13日 22時) (レス) id: 05eca1e1b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - ゆかさん» ゆか様こんばんはー！ややっ、嬉しくももったいない言葉をありがとだよー！もうビリーブは自分より皆様に作って貰って此処までこれました…。５も頑張るよ！質より量で申し訳ない…。コツコツ更新するから次回あったら見てくれると嬉しいよ！ありがとだよー！！ (2017年3月13日 20時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年2月27日 13時
