心優しく、強く ページ28
『ライ…！』
Aはもう自分の足の付け根まである背のライを抱いて泣く。
『ライ、ごめんね…私のせいで、ごめんね…』
「Aが泣く事はない、俺がそう願った」
ライの言葉を聞き耐え切れずに嗚咽して泣くA。
Aの血のせいでライは願えば叶う力を身につけてしまったのだ。
「A、落ち着け…ドクトリーヌ、ライは今おおよそ幾つだ」
「分かる訳ないさね…まあ８から１０歳って所じゃないかい…ヒッヒッヒッ大したタマだよ」
「笑い事じゃねェ！」
涙が止まらず自分を責めるA。
「Aはなぜ泣く。 俺はもっと大きくなる、強くもなる」
『ライ、ゆっくりでいいの、ゆっくり大人になるの』
「それじゃAを守れねェ、ローより強くならなきゃAを守れねェ」
きっとローを睨むライ。
「ロー、強いだろ」
「…そこそこだ」
「嘘つくな、他と違う何かを感じる」
恐らく能力の事だろう。
「ライ、俺はいいがAはお前を生んだ親だ、母さんと呼べ」
「俺の勝手だ、俺に命令するなよロー」
「…ライ、俺はガキでも容赦しねェ」
「……」
ライはAと同じ勘の良さと相手の強さを感じる事が出来るので黙った。
Aは膝を床につけライの顔を両手でそっと包む。
『…ライ聞いて、私を何と呼んでも構わない、けどねライはローがいたから生まれたの』
零れる涙のままAはゆっくりライに言って聞かせる。
『ライのお父さんはロー、頭が良くて、とても強いの』
「分かる」
『ライも強くなるわ、すぐにそうなろうとしなくていいの、ローは私を守ってくれる』
「俺はそれ以上になる」
Aに包まれた顔のまま視線はローを捕え睨む。
「ローはAを泣かせる、俺は知ってる。
お腹の中にいた時からローはAをよく泣かせた」
お腹の中にいた時からの話をするライ。
ドクトリーヌも驚いた。
話には聞いた事がある、胎児は短い間だがその記憶を持っているがいつか忘れる。
だがライは成長が早いため、その記憶は消えずにいたのだ。
『違うよライ、嬉しくて泣いたの』
「嬉しくて泣くはずがない」
『本当よ、ローは優しくて寝不足でも私を支えてくれてた、それが嬉しかったの』
納得していないライだがローを睨むのをやめAを見る。
「泣くなA、俺がつらい」
物言いはきついが、ライは心が優しかった。
心は母を求める子そのもの。
異常発達。
母を求めるがゆえに起こってしまった悲劇。
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ゆーじ - ブラックさん» 蒼様オッケーだよ！覚えたよー！シャンクスルフィと別れて頂上戦争で登場した時の貫禄、別人過ぎだよね！いやー、あんな男になりたいよ！(無理無理)何かビリーブ５リンク繋がってない…？ごめんね、見つけてくれてありがとうだよー！おかしいなあ…。分からない…。 (2017年3月13日 23時) (
レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - ゆかさん» いや、ホント質がお察しで皆様の想像力にお任せ状態で、皆様を「おお！」と驚いて貰うまでまだまだですよ！多分自分はラスト迄決めて原稿上げてるからだよ！打ち込みと校正がなければ１週間しないで完結しちゃうよ！消えるのも早過ぎて自分で笑ってしまうよー！ (2017年3月13日 23時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
ブラック(プロフ) - すみません！名前を変えてしまって...蒼です！赤髪とこれからどうなっていくのか楽しみです。 (2017年3月13日 22時) (レス) id: f4e6006881 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 質も量も…では？ゆーじさんの更新テンポは毎日読みやすくて気持ちいいです。私は結構作るのに時間がかかってしまったり、手詰まったりするので凄いといつも感心しています。 (2017年3月13日 22時) (レス) id: 05eca1e1b2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - ゆかさん» ゆか様こんばんはー！ややっ、嬉しくももったいない言葉をありがとだよー！もうビリーブは自分より皆様に作って貰って此処までこれました…。５も頑張るよ！質より量で申し訳ない…。コツコツ更新するから次回あったら見てくれると嬉しいよ！ありがとだよー！！ (2017年3月13日 20時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年2月27日 13時
