古き良き思い出 ページ20
「さて、まず血を止めねェとだな。
外傷はねェが左目の瞳孔の反応が少し鈍い。
頭を打った覚えはねェか？ 過度なストレス…
血管の膨張と収縮で稀にだが…何でもねェ…」
あんな戦場に居たんだ、ローは思う。
Aさえ諦めた瞬間が何度もあったなら
あの場は「絶望」という言葉さえ、ぬるい。
Aの手足の反応をテキパキ診るロー。
お陰でAは危うく言ってしまいそうな
特別な気持ちを心の底に沈める事が出来た。
「痛みはねェか？」
『ちょっと…あ、目じゃなくて頭が…でも本当にちょっとです』
ローは引き出しからガーゼや包帯を取り出し
丁寧に目を洗浄し、清潔なタオルで拭き取る。
「血が止まるまで念の為に包帯を巻く。
目は重要器官の癖に結膜は痛みを感じにくい。
気がつかねェ内に失明したくねェだろ。
不便だろうが数日様子見する、いいな？」
全然分からないがこくんと頷くA。
ローが言うなら、と大人しくしていれば
クルクルと器用に包帯が巻かれ失う視野。
『見えないですね…』
「眼球を動かすな、その為にやってる」
ローとてAのオーロラに輝く瞳、
それを見ていたいのを我慢している。
「力を使えば見えるのか？」
『目を通す力は…もう…』
「そうか」
力を突然失った事へ不安はないのか。
ローは自分だったらと考えゾッとした。
ドフラミンゴに生身で立ち向かうなど
どんな万策を用意しても勝機はゼロだ。
『ロー…あの…この前も手当てをしてくれたのに、お礼出来なかったので今日は…』
「いらねェ」
『私だけじゃなくて…他の人の分も…。
ローに助けられた人もそうしたかった筈で…たまには受け取ってくれませんか？』
偽善者ぶるつもりはないが
礼は受けた事がなかった。
「全員分か、相当期待していいんだろうな」
『そ、そう言われると…
ちょっと自信ないですけど…』
真っ白な紙を下さいと言われ
Aに渡し、言われた通り
紙に手を添えたAの手に
ローが手を重ねる。
『ロー、会いたい人はいますか？』
「居ねェ」
『そうですか…うーん…」
Aが質問を変えようと考えていると
紙に異変が起き、ローは絶句してしまう。
そこにぼやけて浮かんできたのは
ローの尊敬する父
無償の愛をくれた母
満面の無邪気な笑みの妹
１枚の写真の様に仕上がり
ローは思わずそれを引き抜き
記憶と１ミリも違わない姿に
ローの目は釘付けになった。
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ゆーじ - ネコミミさん» ネッ…ネコミミ様!!!お久しぶりー!!!元気だったかな！？いつか会えたらって思っていたけれどいざその時が来ると何も思い浮ばないけど覚えててくれて嬉しいよ!!!まだきっと大変だと思うけど大丈夫かな…。でも一安心、短いコメでもネコミミ様らしさ炸裂で自分超嬉しい！ (2018年3月20日 23時) (
レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ(プロフ) - ゆーじさんお久しぶりです！ネコミミです！お元気でしたか？？読めてなかった部分が沢山あったのでこれから読んでいきます笑いつも、お疲れ様です！ (2018年3月16日 8時) (レス) id: c1d04611c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - ももさん» もも様丁寧なご挨拶ありがとー！完結させられないままの形の作品でごめんね。ゆーじFRIENDSHIP号に乗船ありがとうございました！ちっこい冒険に付き合ってくれて本当にありがとう！元気で！とにかく元気で！！もも様の新しい門出にかんぱーい！！（ＢＧＭ；ビンクスの酒 (2018年2月15日 20時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
もも - ゆーじさんこんばんは！！ちょっとだけお久しぶりです！占ツクやめようと思うので、1番仲良く(?)させてもらっていたゆーじさんには挨拶をしておこうと思って…また機会があれば戻ってくると思うので、その時はまたよろしくおねがいします！！さようなら！ (2018年2月14日 19時) (レス) id: dcddbd8e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - さやさん» 嘘つくし（笑。学校入っちゃえば９０％以上は国試合格するけど腕前は別だから休んでられないけどね！さや様も覚える事ヤバい位あるよねー…。負けてられないって自分頑張れたからさや様に頭上がらないよ！市販薬買う時成分見るの癖になってない？こっち５mgかーとか（笑 (2018年2月5日 0時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年10月24日 8時
