君の新しい名前 ページ17
そんな馬鹿な、と思ったペンギン。
だがどれだけ動かしてもローは本当に起きなかった。
「まさか、船長に薬打ったりしてないよね？」
『しませんよ…みんなよく眠れるからといつもこうしてました』
リリスは枕の方に背を預けて座り
ローの為のスペースを開けたのだが
そのローがもぞもぞとリリスの太ももに頭を乗せ
腰に手を回すと更に「くー」と聞こえる程の寝息を立て始めた。
『もしかして寝てなかったんですかね？』
「あ、ああ、そう…かも知れない」
徹夜などお手の物のロー。
しかも初対面の相手を前にここまで眠った姿を見た事がないペンギン。
ローの背に手を当てあやす姿にクソ羨ましいと思う位は許して欲しい。
『えっと、ペンギン…で合ってます？』
「そうだよ、覚えてくれたんだ」
『あ…その…帽子に…』
なんだ、と少々ガッカリするペンギン。
ベッド横のローの座っていた椅子に腰掛ける。
『あの、昨日は色々ごめんなさい…』
「船長がそうしたんだ、びっくりしただろ？
やっぱ、その、船長の事怖かったりする？」
『この状態なら大丈夫なんですけど、
何というか…起きてると殺すぞって顔してますよね？』
ブッと吹いてしまうペンギン。
その大元のローは相変わらず気持ち良さそうにちっとも起きやしない。
「し、してるかな…プププッ！」
『してるって言ってる様なものじゃないですか、それ』
くすくす笑うとますます美しいリリスにペンギンは顔を赤らめてしまう。
こんな柔らかい顔するんだな。
怯えてばっかりだったからな。
少し安心したペンギンは新しいカルテを見つける。
それを見て「さすが船長だな」と思うペンギン。
「君さ、名前…ないんだよな？」
リリスの嘘に合わせてやるペンギン。
挙動不信になるリリスは嘘が苦手らしい。
「見てごらん、船長が考えた君の名前」
差し出された新しいカルテには
A
と几帳面な文字で書かれていた。
『……あ…』
「どう？ 似合ってると思うけど」
『素敵…！』
カルテから目を外し
ぐっすり無防備に眠る男を見る。
『…優しい人なんですね』
「うん、起きてると殺すぞって顔してる様に見えるだろうけどね」
『それ…内緒にしておいてくれませんか…？』
「うーん、船長に嘘はつけないからなあ…どうしようか」
『お願いします…！』
ああもう本当に滅茶苦茶可愛いなと
コロコロ変わる顔のAを見て楽しむペンギン。
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ゆーじ - りらりら。さん» うはっ！バレないと仕込んだプロフすぐ見破られてしまった！さすがりらりらちゃん…ッ！あと２時間経てばゆー爺に変身してくよ！メリー「迎えにきたよ」でメリィィイイイ！！ってなったなー。「暗いからな沈む迄見ててやる」の時は何かもう言葉が出てこなかったよー！ (2017年10月24日 21時) (
レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
りらりら。(プロフ) - 後半四個のゆーじさんの紹介笑いましたwwwゆー爺www (2017年10月24日 19時) (レス) id: 0e18b1c72e (このIDを非表示/違反報告)
りらりら。(プロフ) - ゆーじさんの感受性と発想に感動してます…！ (2017年10月24日 19時) (レス) id: 0e18b1c72e (このIDを非表示/違反報告)
りらりら。(プロフ) - ゆーじさん» ゆーじさんごめんなさーい！(T-T)最近忙しくって…レスもできずすいません！お話が盛り上がっている…！エースつらいですよねー！一番泣いたのはメリーですが、エースも負けないくらい泣きました…！愛してくれてありがとうってなんだよー(T-T) (2017年10月24日 19時) (レス) id: 0e18b1c72e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あざみさん» 気のせいだよー！自分なんかが…。今続編のプレイリスト作ってたよ！移動時間も節約有効活用！くーっ！今週きびすぃ…！！でもストック作っておいたから最低１話は投稿するよ！もし良かったら続編でまた会おうね！応援してくれてありがとだよー！ (2017年10月24日 17時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年9月30日 8時
