心に問いかけて ページ36
Aが何と答えようか迷っているのは
誰の目が見ても明らかだった。
その背に懸けられた運命は重すぎる。
誰かに偏ればバランスが崩れ戦争だ。
「そうだAちゃん」
いつもならローの話を逸らさないペンギンが声を出す。
「
『…え、あ、うん…』
「何が欲しい？」
縮こまったAがペンギンの方へ顔を向ける。
「ほら、出来る様になったら欲しいものやるって言っただろう？」
『…あ……』
ペンギンは「何でも」くれると言った。
シャチはAの大嫌いな肉や魚の「捌き当番」交代を約束していた。
「何だそれは」
「賭けしてたんですよ、能力引き出せたら何でもやるって、それ位いいでしょう？ 船長」
今言う事か？とローは少々不機嫌になる。
だがAには効果抜群らしく、更に身を小さくして頭を抱え始めた。
「ホラ、あるんだろ？ 言ってみな」
『無理…！ 選べない…！』
何１つ欲しがらなかったA。
欲しい物なんてあるのかと
皆が興味深々で答えを待つ。
「幾つでも言えA」
「俺もあげるよAちゃん！」
ローとベポまで催促してきてAはもうパニックだ。
『無理！！』とAが言えば
「言え！！」というロー達。
……
「賑やかだねェ〜…サカズキィ〜…体はどうだァい〜…？」
「何ともありゃァせん」
「死の外科医が声掛けなきゃ死んでたよォ〜…？」
「覚悟の上じゃァ」
見えない檻にいるAを逃がしたかったサカズキ。
Aが本気を出して逃げてくれればと命を張った。
だがそれも失敗し、もうあの海賊に賭けるしかないと思った。
悪を許さないサカズキだがAをどうしても憎めなかった。
自ら悪に染まる悪
悪に誘われゆく悪
生まれながらの悪
どれも同じかと言われると断言出来なかった。
Aは罪を重ねたがそれを悪と言えない心。
悪に力を借りて強くなろうとする政府も悪だ。
既に死んだ事にした海軍の発表は偽造の悪だ。
「ボルサリーノ、Aは “ 悪 ” か？」
「わっしに聞かなくても分かってるでしょうがァ〜…」
サカズキは思い出す。
老犬に「Aはどう見える」かと聞いた。
言葉が通じないのに、何故心は通じるのか。
老犬の答えは「違う」ハッキリそう答えた。
「最悪の世代は…
ワシらが抑えきれなかった時代から生まれた悪なのかも知れんのぅ…」
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ち - はぁ...もうなんなの...すき...。 (2018年12月1日 4時) (
レス) id: 513ab26d0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» 良くないんです…馬鹿なので調べたり計算してみるだけで（落。ベネズエラは１時間に３６００本の稲妻があるでしょ？だけど漁は出来る…魚って感電しないの？んな訳ないよーって何かずっとひっかかってて。あかり様のお陰でひとつ利口になれたよ！ありがとうー！！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ゆーじさん» 小説読んでても思ったんですけど、すっごく頭良いですよね！ バトルシーンも上手いですし… (2018年1月10日 21時) (レス) id: 3d54d632f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» ですね（笑！クロコダイル戦からヒントを得ました！実を食べても体が完璧にその性質になる訳ではなさそうなので接近してきても同じダメージを自分に受ける形に！リスク高い…（怖！あれ…？ルフィの精神力が最強！？ルフィ＋ミズミズ能力者タッグ組んだらヤバいですね！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ゆーじさん» かなり厳しい戦いになりますね(笑) (2018年1月10日 20時) (レス) id: 3d54d632f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年8月7日 8時
