大将に似た彼女 ページ3
それからスモーカーはわざと帆をたたませ
船の速度を落とし、なるべく時間を稼いだ。
その間にAと部下の距離を縮めるべく、
最低でも３人はAの個室で同じ食事を摂らせた。
日が経つにつれAを恐れていた海兵も
「何か、普通の子ですね？」
「普通の子だったら…ちょっと自分アピールしたく…何でもないです！」
次第に積極的にAに近づき、
むしろ無理矢理用事を作ってAの部屋へ行こうとする海兵が多くなった。
「スモーカーさん、いいんですか？」
「これが狙いだ、Aは悪魔でも何でもねぇ」
今まで異常に恐れられて過ぎていた。
だがそれも仕方のない事、Aが海軍に渡した海賊の有様を見れば誰だって恐れる。
「Aん所へ行く、たしぎは部下と鍛錬でもしておけ」
「はいッ！！」
スモーカーも時間を作り日に何度もAの部屋へ行く。
他の海兵がいるとただお喋りをする程度だが
２人になると自然系能力についてよく聞いてくるし、実験してくる。
突然分厚い本で殴ってきたり
ベッドを投げつけてきたりとバリエーションは様々だが
どの程度で自然系の能力が勝手に発動するか見ている気がする。
「…おい、いい加減下らねぇ事してねぇで能力を教えろ。
１人で考えるより何か知恵が出てくるかもしれねぇだろ」
『ダーメ、言ったらスモーカーが海兵辞めさせられちゃうかもでしょ』
報告書を偽装すれば降格もありえる。
最悪、世界政府に潰されるかも知れない。
そんなAの配慮に、海軍という組織に縛られている自分に嫌気がさす。
「さんざん俺を利用しておいてよく言うぜ」
『何の事？ 私はただ海兵に嫌がらせをしてるだけだよ？』
出た、このはぐらかし魔と思うスモーカー。
そして思い出すのは上司クザンだ。
この誤魔化し様は間違いなくクザン似。
すっとぼけ、するりと逃げていくのだ。
「勝手にやってろ、今日は数字の組み合わせ暗号を教えてやる」
『おおっ、何か軍人みたいだね！』
「俺は軍人だ、馬鹿。 海軍専用のは教えねぇよ、一般的に使えるものだけだ」
『うん』
いざという時、痕跡を残せる様なものを教え込むスモーカー。
いざとなれば、地位も、軍人である事さえ捨てて助けてやる。
この時代も
世界政府も
甘くはない。
スモーカーは義務として能力を聞きはするが、深く追求はしない。
知ってしまえばいざという時に助けてやる事が出来なくなるから。
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ち - はぁ...もうなんなの...すき...。 (2018年12月1日 4時) (
レス) id: 513ab26d0c (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» 良くないんです…馬鹿なので調べたり計算してみるだけで（落。ベネズエラは１時間に３６００本の稲妻があるでしょ？だけど漁は出来る…魚って感電しないの？んな訳ないよーって何かずっとひっかかってて。あかり様のお陰でひとつ利口になれたよ！ありがとうー！！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ゆーじさん» 小説読んでても思ったんですけど、すっごく頭良いですよね！ バトルシーンも上手いですし… (2018年1月10日 21時) (レス) id: 3d54d632f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - あかりさん» ですね（笑！クロコダイル戦からヒントを得ました！実を食べても体が完璧にその性質になる訳ではなさそうなので接近してきても同じダメージを自分に受ける形に！リスク高い…（怖！あれ…？ルフィの精神力が最強！？ルフィ＋ミズミズ能力者タッグ組んだらヤバいですね！ (2018年1月10日 21時) (レス) id: 48b034f42e (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ゆーじさん» かなり厳しい戦いになりますね(笑) (2018年1月10日 20時) (レス) id: 3d54d632f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年8月7日 8時
