元海兵達に誓う ページ21
.
またな
コラさん
海兵だろ？
知ってたよ
今、気まずい顔してんのか？
来るの遅ェよ…
ほんとに…ドジだな…
ゼット
Aを必ず幸せにする
安心してろ、元海兵め
元大将サマ、俺の嫁はな
あんな弾丸じゃ死にゃしねェ
俺に任せて
Aを…待っててやってくれ…
.
「船長、弾丸は貫通…で…」
シャチが言いにくそうに口ごもる
ん？とペンギンを見ても困った顔をしている
「どうした」
「傷なんですが…誰かが圧迫止血してたみたいに…」
誰か？
あの場に居たのはローとシャチ。
ゼファーに何かされて眠らされたらしいAは
肩の部分だけハサミで切られ傷口が見えたが
そこにはAが握っていた手と同じスス
ススこけた手で圧迫した跡
ゼットめ、と思うロー。
その身を焦がしてもAを守り
船までついてきていたのだ。
世の中は知らない事が多い
信じられない事も多々起こる
それを見なければローだって信じなかった
コラさんのドジっぷりを見て本物なのだと思った。
「船の進路は太陽に向け前進、ベポにそう伝えて来い」
ペンギンが頷き医務室から出ていく。
「シャチ、お前がこの石持っておけ」
「え、何でっスか…」
「Aに見られたら泣かれる、隠しとけ」
「見つかったら俺めっちゃ嫌われるじゃないっスか」
「シャチなら問題ねェだろ」
「酷いっス！！」
「ナート(縫合)の準備急げ、ったく…銃痕これで８箇所目かよ」
ゼファーの前で７発。
殺さず、見せつけに手足を撃たれ、致命的だった弾はAの自由を奪った。
これで最後だ。
二度とAの体に銃の弾を当てさせはしないと誓うロー。
あと数秒遅ければ
Aは自らのこめかみを撃ち抜く事はローは知らなかった。
「船長、準備ＯＫっス！」
「始めるぞ…ああ…麻酔はいい」
「え！？」
「自分で撃ったんだ、痛ェと体に覚えさせとけ」
「船長…マジ鬼っスね…！」
アルコールワッテをぐりぐりと傷口に押し付け消毒し
痛みで目が覚めたA。
『ん！？ 何！？…いったーい！！』
「自分で撃ったんだろ、罰で麻酔をしてねェ」
『人権侵害！！ セカンドオピニオンを申請する！！』
「黙れ、手元が狂って神経触っても知らねェぞ」
ぐぐぐっと耐えるAと
痛そうに顔をしかめるのはシャチ。
さすが元海兵
意地でも呻き声を出さない。
夜は可愛がればいい声出すんだがな
と処置をしながらローは思った。
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ももか - １の後半から涙が止まらなかった、素敵な作品をありがとうございます! (2022年10月21日 0時) (
レス) @page24 id: ac673f01f1 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - １の後半から涙が止まらなかった、素敵な作品をありがとうございます! (2022年10月21日 0時) (レス) @page24 id: ac673f01f1 (このIDを非表示/違反報告)
蘭々(プロフ) - 最期泣きました。この作品に辿り着けて本当に良かったです。ありがとうございます。 (2021年9月11日 13時) (レス) id: f3d7422dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - エリカさん» 作品を読んで感想までくれて嬉しいです！！ありがとうございます！！ゼファー本当に男…！！こんなおっさんになりたいです！作者様なのですね！？しかも殿堂作者様…！！寝る前にガッツリ読ませてください！！ ああもう楽しみ過ぎるー！！ありがとうございます！！ (2017年9月11日 20時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - めっちゃ良かったです！！思わず涙がでてしまいました...。ゼットいいお父さん。ゆーじさんの書くロー超イケメン...。これからも頑張ってください´`* (2017年9月10日 9時) (レス) id: 720530e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年5月23日 14時
