幼稚過ぎた判断 ページ2
「A、軽々しく海賊船に乗るな」
『あははっ！ 真面目だねローは、ごめんごめん』
ローから離れ船から飛び降りようとするA。
ふわりとなびく髪すら懐かしかった。
ついAの腕をぐいっと引っ張ってしまうロー。
『え、なに？』
首だけ振り向いてローに向ける瞳。
「この島に住んでいるのか」
『ううん、一時的だよ』
「今は何をしている」
目を逸らし港にいるシャチ、ペンギン、ベポを見るA。
皆も今だ信じられないといった顔でAを見ている。
『んー…色々！ この島の町案内してあげる！ 買い物楽に済むよ！』
「助かる」
そう言ってローの腕をするりと抜けて港に飛び降りるA。
昔の様に戯れているクルーとA。
「船長ー！ Aちゃんに案内してもらって燃料とか備蓄品買ってくるっス！」
『また後でねー！』
ぶんぶん手を振りシャチ、ペンギン、ベポと町に消えていく。
１１年振りに再会したAに衝撃を受け
町をウロつく気にもなれずローは船長室に戻った。
当時、たった１人でどうやって生きてきたのか。
今思えば何とも無謀で他人頼りな考えで納得したものだ。
「周りに大人がいるから大丈夫」
そんな甘い考えで
「普通の生活をして欲しい」
全員の意見は纏まった。
海は危険だから？
陸だって危険だらけじゃないか？
頼れる大人など誰もいなかったのに、だ。
島の隅のボロ小屋で身を寄せて暮らしていた。
ローは珀鉛病で苦しむ一方、
Aはよく風邪をひいてローと横になっていた。
ベポはローの方が重症だからとローが寒さにやられない様にいつも傍にいた。
Aも『そのほうがいいよ』と冷たい板張りの床に伏せるだけ。
唇は寒さで紫にしながら震え
慢性気管支炎を患い、寝ていても独特の呼吸音をさせ苦しそうにしていた。
ローは当然、Aはそもそも病院に行ける金もなく
ただ体を横にするのみ。
昼間はシャチやペンギンがローの看病にあたり
Aは熱があろうと早朝に水を汲みに行っていた。
「おまえもちゃんと休め」
『…でもわたしローのびょうき、なおってもらいたい』
７才で運べる量は多くない。
ただでさえ必要な水を、ローの為により多く使うので
雪が降っていようと
吹雪いて足が痛む程寒い朝も
何往復もして水を汲みをしていたAを思い出す。
トラファルガー・ロー
君はAと離れた過去が気になるか？
聞けば後悔は増すと分かっていながらも。
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おナス(プロフ) - ゆーじさん» 大丈夫です！！また話せましたから！悲しいのも吹っ飛びましたよー！（笑）熱中症気をつけてくださいねー！ (2017年7月10日 22時) (
レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - おナスさん» お久し振りだよー！！暑中見舞で来てみたよ！１ヶ月は絶対見ないと決めてたから返事遅くなってごめんだよー！寂しくなっちゃうから！輝の方はこれから毎週火曜日見に行くね！無理せず更新頑張ってね！楽しみにしてるよー！にっしっし！！ (2017年7月10日 16時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
おナス(プロフ) - ゆーじさん» ゆーじさん。わがまま言いっていいですか？寂しいです！私、こっちで頑張ります！！だから、このコメントが届いて無くても...戻ってきて下さいね？いつの日か...。 (2017年6月6日 22時) (レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーじ - おナスさん» うおおっ！？最後に作品見てたらおナス様のレスが！遅くなってごめんだよー！自分他のサイトで修行してくるからここ、来なくなるけど元気でいつまでもかわいいおナス様でいてね！ばいばーい！！ (2017年6月4日 22時) (レス) id: f6a5d4b00c (このIDを非表示/違反報告)
おナス(プロフ) - ゆーじさん» いやいや！おナスの方が大分未熟だと思いますよ！？皆さんからちゃんと学べてるのかも分からん...(汗)あんなにランキングに載るってことは、それだけ皆さんがゆーじさんの作品を認めてるってことですよ！ (2017年5月31日 22時) (レス) id: 14cb722bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆーじ | 作成日時：2017年4月25日 10時
