87話 ページ29
加賀美
「Aじゃあ、車椅子から車に移りましょうか。」
そう言って横抱きして、ゆっくり、助手席に載せてくれた
「加賀美様、車椅子は、トランクに1度入れますね」
加賀美
「はい。よろしくお願いします」
『お願いします!・・・加賀美・・・様?????』
「ああ、私実は加賀美インダストリアルの社員をしていまして、社長にはいつもお世話になっております。」
『ハヤト兄のこと支えてあげてくださいね』
「もちろんでございます」
加賀美
「それでは○○さん、よろしくお願いします。」
「かしこまりました。では発進させて頂きます。」
『社員歴は長いんですか?』
「就任した時よりずっとお慕いしております。」
『○○さんみたいな社員がいてハヤト兄も安心ですね』
「はははwそうですか?」
『無理をしてたら教えてください。一緒に住んでないので心配で・・・』
「そうですね、
社長はご無理をされてますけど、
適度にお休みになられてるので心配ないかと思いますよ。
もし、ほんとに危なくなりましたらまっさきにA様に報告させて頂きますね」
『はい。お願いします』
「A様もご無理をなさらないように・・・先々週あたりでしたかね?
ほんとに加賀美社長が仕事手につかなくて社員共々心配しておりました」
『あー・・・入院してた時ですね、ご迷惑をおかけしてすみません・・・』
「いえ、むしろ、完璧な社長が、抜けてて可愛かったのでありがたかったです」
『ふふwなら良かったですけど・・・w』
「社長と関わり長いんでしたっけ?」
『はい。えっと、私が、6歳の頃に初めてあったので・・・ざっと12年ですかね〜』
「A様19歳でしたよね・・・?」
しまった・・・この話題は
『私・・・1度引き取られたんです。1年くらいでしょうか・・・』
「なるほど、あれ?その1年間お2人にお会いしなかったんですか?」
『えっと・・・あiムグッ』
座席の間から手が出てきて口を優しく塞いだ
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作者名:ある | 作成日時:2021年9月8日 2時