[第五人格]小さな町のシスターが荘園にいくようです (ページ11)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:20,507 hit

10話、昔話ページ11

とある町では不思議な目を持つ一族がいました。

そこに生まれた子供は皆澄んだ青色の瞳と茶色の髪をしていました

ある年、赤色の瞳に白色の髪をした男の子が生まれました。

彼の目は一族のどの子供達の目より優れていました。

それを面白くなかった人が彼を幽閉し、暗い牢の中一人過ごしました。

幽閉されしばらくたった時女性が訪れこう問いかけました。

"貴方ずっとここにいるのかしら?私の元にこない?"

"生憎(あいにく)ここから俺は出れない。この鎖があるからな……"

"なら外せばいいじゃない"

彼女はいつの間にか目の前にいた。

"なっ……できるわけが……"

"できるでいいないじゃない。やるのよ。"

パキンと音を立てて鎖が割れた。

"貴女は一体……"

"ただの吸血鬼よ"

"おとぎ話みたいだが本当みたいだな。じゃあ俺は食料と言ったとこか？"

"いや、そうではない。私と番(つがい)になれ"

(※番＝ざっくり言うとパートナーのこと)

"は?"

"だから!私と番に……なってください!"

"拒否権は?"

"ありません!"

"そうか……よろしく頼む……"

『こんな感じでごり押されたのがおじいちゃんです』

イライ
「僕は普通に人間で一族の髪色と目の色なんだけど、この子は髪色が祖父そっくりで祖母譲りで１週間に1回血を飲まなきゃいけない。彼女の目を見たことあるかい？」

イソップ
「1度だけなら....」

ノートン
「僕は見たことないよ」

イライ
「何色だった？」

イソップ
「確か....紫に近いような青でしたね。」

イライ
「ライラ」

『ええ兄さん』

ぱらっと目隠しをとると赤にとても近い紫色の瞳があった。

イソップ
「きれいですけど.....あれ？昨日と色が....」

ノートン
「え？見間違えじゃないのかい？」

イライ
「ナワーブお願いできるか？」

ナワーブ
「ああ。変化だけでいいよな？」

イライ
「ああ。」

わかった。そう言うと彼は自身の人差し指に噛みついた

イソップ、ノートン
「「なっ.....!?」」

ナワーブ
「ほらよ」

そう言ってライラのほうに指を向けた

『ごめんナワーブさんもらうね』

カプッ

チュッ

みるみるうちにライラの瞳は真っ青に染まった

『ありがとうナワーブ。私は飲んだ日から時間が経つにつれて目の色が変わってしまうの.....』