［すとぷり］あなたのおかげで、救われた［さとみ］

1 . 家出 ページ1

.







「お母さんなんか大ｯｯｯｯｯ嫌い！！！！！」









こんな言葉でいきなり始まってごめんね。


突然ですが私A、家出しました。


理由は簡単なこと。私の大好きな人達のグッズを全て捨てられたから。

うちの親は厳しく、勉強しろスマホなんか触るな、もちろんライブやグッズを買うことも禁止。


基本お母さんは私の部屋に入らないので、グッズは内緒で買っていた。


なのに、お母さんが勝手に私の部屋入って、勝手にグッズ捨てて。

こんなの怒るに決まってるでしょ。推しのグッズたくさん集めてきたのに。


で、怒って家出。けど、行くところもないし、持ってるのはスマホと財布だけ。財布もちょっとしか入ってない。




「はあああ…」





これからどうしよう。ホテルに泊まろうにもお金が無さすぎる。泊まれて一日だ。




きーこーきーこーと、ブランコを漕ぐ音だけが公園に響く。



「…今日は、ここに泊まるか…」



野宿なんてしたことないけど。泊まるところがないから仕方ない。






…と、諦めていたところに。









？「こんな夜遅くに、なにしてんの？」









…何、怖い。





？「ねえ、どうしたの？なんかあった？」




女子校なので、男性との絡みがあまりない私はとても怯えている。


怖い、大人の男の人だ。しかも全然知らない人、どうしよう。誘拐される…？？






「わ、私なんか誘拐してもなんにもなりませんよ」





？「誘拐！？そんなことしねえよ！笑」







この人は、がはははっと笑った。この笑い方、どっかで聞いたことあるんだけどな…。









.

2 . 怖いけど、怖くない→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す