君じゃなきゃだめ。

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｢はーーーっ、終わったーーーっ｣


久しぶりの残業でめっちゃ肩凝ったかも


坂｢あ、終わりましたか？｣


｢あれ！？坂本くんもう終わってたの？｣


隣のデスク見たら坂本くんはもう仕事を終えていたようだった


坂｢ほんとについさっきですけどね｣


絶対嘘だ。私を焦らせないために終わったのに報告せずにいたんだろう。


なんか、ほんとに私先輩らしくないよなぁ


｢なんかごめんね、何から何まで…｣


坂｢だーかーらー、こーゆーときはごめんじゃなくてありがとう、でしょ？｣


｢う…ありがとう…｣


坂｢いーえっ、じゃ、帰りますか！｣


｢うん｣


お互い荷物をまとめて会社を出る


時間を確認しようとバッグの中を漁ってスマホを探したら


｢あれ…？スマホ忘れてきたかも｣


坂｢ついていきましょうか？｣


｢ううん、大丈夫！もう夜遅いし坂本くんは帰ってて！お疲れ様！｣


そういって走って会社の中に入った


あ〜早く帰りたいのに私ったら何してんだか…


走ってスマホを取りに行って会社を後にする。


このスマホ取りに戻る時間がなければ10分は早く帰れてた、なんて考えて自分にイライラする






駅までの道を1人で歩いていると、後ろに人の気配がする


えっなに？不審者？


最近多いらしいって、前に噂にきいてたけど…


やっぱり坂本くんについてきてもらったほうがよかったのかも(泣)


いやでも、ただ方向が一緒なだけかもしれないし、


なんて考えてると、すぐ後ろまで人が来てて


肩を叩かれた


｢ひっ… なっ、なんですか！！｣


恐怖のあまりその人を軽く突き飛ばしてしまった


この暗い中サングラスしてるし、絶対やばいやつ！！
逃げようとすると、





｢待ってよ、俺だよ、Aちゃん笑｣

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