君じゃなきゃだめ。

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｢え、藤ヶ谷･･･さん？｣



藤｢･･･久しぶり、ごめん、急に腕掴んじゃったりして｣



｢い、いえ！ちょっとびっくりしましたけど･･･｣



な、なんで藤ヶ谷さんがここに？？




てゆか、会うの久しぶりすぎて何話したらいいかわかんないっ



｢ふ、藤ヶ谷さんもこのお店いらっしゃってたんですね！すごい偶然･･･全然気づきませんでした｣




藤｢うん、ほんとはAちゃんがお店入ったときに気づいてたから、声かけようと思ったんだけど、楽しそうだったから｣



え、まってお酒入ってバカ笑いしてたとこ藤ヶ谷さんに見られてた？？


私ったらなんて品のない女ー！！(泣)




｢そ、そうなんですね･･･｣



しばらく沈黙が流れる


え。何この空気



藤ヶ谷さん、私のことわざわざ引き止めたのになんで何も話さないの･･･？








藤｢･･････彼氏？｣




｢え？｣



藤｢一緒にいた人。仲良さそうだったから｣



｢ち、違います！彼は会社の後輩で･･･｣



藤｢後輩･･･？なんだ、彼氏かと思った笑｣




そ、それだけ？




あ、てか、坂本くん待たせてるし早く行かないと！


｢じゃあ私はこれで失礼します｣



藤｢あ、まって｣




｢･･･何ですか？｣



藤｢このあと、ちょっと話せない･･･？｣



｢え？私と？ですか？｣



藤｢うん｣



｢だ、大丈夫ですけど･･･｣



藤｢じゃあ後で店の近くの公園のとこで待ち合わせね｣



｢はい･･･｣





坂本くんが待つ席へと歩く



･･･わたし、藤ヶ谷さんになんかしたっけ？

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