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｢さて、今日は君と話をしに来たんだ。作業時間が終わるまでの時間潰しがてら、付き合ってくれないか？｣
｢……！お話、していいめう？｣
｢どうぞ君の話したいことを話すといい。私もある程度相槌くらいはうつ｣
アブノーマリティが持つ認知阻害が仇となり、彼自身の社交欲求を抑圧していたようだ。
これはまた新しいタイプだな……。
｢話をする前に、君のことが知りたいんやけど｣
｢何を知りたい？｣
｢名前とか、歳とか、ここの仕事をどう思ってるのかとか｣
名前か。
そういえばアブノーマリティにわざわざ名前を名乗ることも今まで無かったな。
壁女みたいな名前を呼ばれることが死に繋がるアブノーマリティもいるし、彼に名を教えるかどうかは悩みどころである。
｢……A。歳は知らないが、大体25くらい。仕事は仕事だ、それ以上でも以下でもない
｢本当に？｣
深緑の瞳が私を射抜く。
先程までの人好きがするような笑顔はどこへやったのか、目だけが笑っていない不気味な顔をしている。
｢随分"コネシマ"に気に入られとるんやね。耳痛そうやけど平気なん？｣
咄嗟に左耳を隠した。
髪に隠れて見えないだろうと油断していたが、そんなに目立つだろうか。
それよりも今目の前にいるこの施設にやってきたばかりのアブノーマリティが、別のアブノーマリティの通称を呼んだことの方が問題だ。
｢チワワの叫喚｣ならまだ小耳に挟んだくらいの可能性はあったかもしれない。
だが｢チワワの叫喚｣を"コネシマ"と呼ぶのは私だけであり、それも収容室内での話だ。
アンジェラか管理人が漏らさない限り誰も知りえないはず。
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志摩(プロフ) - H2Oさん» H2Oさん、閲覧ありがとうございます。アブノーマリティの設定はめちゃくちゃ悩んだので褒めて頂けて嬉しいです。更新頑張ります。 (2019年7月16日 8時) (
レス) id: 4b0ab5b92a (このIDを非表示/違反報告)
H2O(プロフ) - コメント失礼します。このパロディとても好きです。待っていました。各アブノーマリティの設定も凝っていて、読んでいて世界観に飲み込まれました。これからの更新楽しみにしております。 (2019年7月16日 7時) (レス) id: e433076a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2019年7月11日 0時
