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南部戦線は優勢に持ち込めたものの、全くと言っていいほど対策していなかった北部にも軍勢が現れた。恐らく魔女特有の瞬間移動で運搬しているのだろう。となると、必然的にXX国と南の魔女が手を組んでいることになる。北の陣営は初めからフェイクであり、こちらの軍備などの情報はほとんど漏れている。ましてや要のAが生死不明ともなれば状況は絶望的。エーミールと俺とオスマンでは情報の処理が追いつかず、対応が後手に回っている。
｢コネシマの部隊を少し下げて広く展開するで｣
｢ゾムさんとショッピくんが敵軍の大将首取って本陣爆破したって言うてたし、彼らを北に向かわせて……｣
｢ひとらんの部隊右翼が砲弾食らってる。シャオロンをカバーに……！｣
物理的に頭脳が足りない。人員も考えうる限り最適化しているため、誰かを呼び戻す訳にもいかない。せめてあと1人、或いはフィーナが居たなら。
｢グルッペン｣
聞こえるはずのない4人目の声がして、ハンドガンを抜いて構えた。ぱたりと床に血が染みていくのが良く見える。
｢……Aさん！ご無事で……｣
｢悪いが説明は後回しにしろ。私の名前を出すな｣
｢何の話めう｣
｢北を制圧してくる。ゾムさんとショッピくんが戻ってきてるから、鬱先生と同じ配置に｣
そう言って机上の駒に魔法をかけ、1人でに動き始めたゾムとショッピくんの駒が大先生の駒に並んだ。
｢……夜明けまでに戻ってこれたら、何とかする｣
それだけ言い残すとAはどこかへと消えた。説明をしない、Aの名前を出さない。これに何の意味があるというのか。
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旱(プロフ) - 占いツクールでまさかこんな素敵な作品に出会えるとは思いませんでした…話もちゃんとしていて楽しく読ませていただきました。魅入る者を作った作者さんと同一人物だったとは…素直に高評価です。 (2019年7月24日 12時) (
レス) id: 601b9a7554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2019年5月26日 19時
