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｢ｸﾞﾌﾞｪ｣
｢………………ん？｣
だいぶ楽になった身体を反転させ寝返りをうった瞬間、背中の布団が鳴いた。
ﾑｰﾑｰと鳴き続けるそれに心当たりがありそっと元の体勢に戻ると、ベッドに潜り込んでいたらしい怯えくんが居る。
へちょりと力なく倒れ伏す彼を見てようやく押し潰してしまったことに思い当たり、慌てて抱き上げた。
｢ご、ごめんね。大丈夫？痛いところない？｣
｢……ﾌﾟｧ！｣
いないいないばあでもするかのようにばっ！と手を広げた怯えくんが笑う。
どうやら痛いところは無さそうだ。
それどころかケラケラと笑っているし、心做しか緩んだ口元から涎が……あれ？何だかいい匂いがする。
｢あ、起きたんだ。体調はどう？｣
咄嗟に怯えくんを胸元に抱きかかえて布団を引き上げた。
合鍵なんて1本も誰にも渡していないからこの部屋で私以外の声がするわけがないのに、どうしてよりにもよって知らない男性の声がするのか。
とにかく怯えくんを隠して誤魔化して、いや、不法侵入じゃんこれ、こ、こ、ろさ、れ？
｢……ゾム。……おいエ ロ小僧、堪能するんじゃないよ失礼でしょ｣
テーブルに湯気の立つ器を置くと、スタスタとベッド脇まで来て布団を捲った。
胸元に張り付いて顔を埋める怯えくんの首根っこを掴んで引き離すと、怯えくんもさほど抵抗する気はなかったのか離れていく。
むしろ慌てたのは私で、見知らぬ男性から慌てて怯えくんを取り返して再び抱きしめた。
｢だ、だ、誰ですか、この子をどうするの｣
｢…………ﾌﾟｧｧ｣
強く抱き締めすぎたのかてしてしと腕を叩かれる。
気の抜けたような鳴き声を出す怯えくんにこちらまで気が抜けてしまいそうだが……あれ、威嚇くんはどこに。
｢ごめん、びっくりさせちゃったね。……そのー、何と言うか、えっと｣
｢昨日拾ってもらったチビやで、俺ら｣
胸元でぼふん！とマンガのように煙を上がり、小さな身体を抱きしめていたはずの腕の輪が広がっていく。
音と煙に驚いて閉じていた目を開くと、一面に緑色が広がっていた。
しかし今まで抱えていたはずのぬいではない、人間の体温や柔らかさを感じる。
｢飯にしようや。風邪治してから話そうな｣
彼のウエストを締めていた腕をやんわりと外され、身軽そうにベッドから降りる緑色の男性。
にひひと笑って私の頭を撫でた手は、眠りに落ちる前の手そのものだった。
終わり
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←�１�というやつは本当に
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志摩(プロフ) - ちゅもさん» 本作品は検索避け設定を行っているため、｢占いツクール内部の検索窓を利用する｣もしくは｢同様のタグが付けられた作品からタグ検索｣によってのみ表示されるものです。どういった部分に懸念を感じているのか不明瞭ですので、これを回答と代えさせていただきます。 (2020年6月29日 0時) (
レス) id: 4b0ab5b92a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅも(プロフ) - ↓キーワードの話です (2020年6月28日 23時) (レス) id: 92de1a866a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅも(プロフ) - 実況者の名前を丸々入れるのはどうかと… (2020年6月28日 23時) (レス) id: 92de1a866a (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです( ;∀;)更新お待ちしております！ (2020年6月27日 18時) (レス) id: 68d9b196e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志摩 | 作成日時：2020年6月27日 10時
