【水面下の戦争物語-第二部】設定集

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【性格】
　大人しいが変わり者の男性。
　寡黙な人物で、普段はかなり控えめ。言葉数が少ないのは、思慮深く、周囲を観察し、じっくり考えてから発言に移るためである。その為洞察力に優れ、視野が広く、思考が深い。物事を偏見や先入観を持たず、常に俯瞰した視点、様々な側面から見つめることができる。自分に対しても同様で、あまり主観的にならない。誰に対しても、何に対しても公平公正である事を心掛けており、損得勘定でものを見ない。第三者視点で物事を判断することが、真実を見極める方法であり、正義と考えている。「片方に肩入れしない」が彼の信条であり、相手が仲の良い人間だろうが、上の立場の人間だろうが、その感情に彼の判断が引っ張られることは無い。

　大人しい一方でマイペースでもある。考え方が他人に流される事がなく、他人は他人、自分は自分として、人や周囲に合わせて自分の形を変えない。時としてそれは勇敢だが、単純に輪を乱すこともないとは言えない。それもあって、学生時代はちょっと浮き気味だったことも。感情の起伏が少ないが、意外と楽観的で前向きな考え方をしており、たいていの事は「なんとかなる」と思っている。事実、彼はその洞察力等から導き出した答えで、何でもなんとかしてきた。
　普段は物静かな彼だが、興味のある事柄にはアクティブな一面を持っている。とりわけ魔法生物関連にはかなり関心が強く、それに関しては饒舌になることも少なくはない。彼が「天才」と呼ばれる程の魔法生物の生態研究を成したのも、その並々ならぬ探究心からであり、興味あるものは、とことん知り尽くしたいという探求欲がある。それらに向かう彼の姿勢は真っ直ぐで一途。熱中するあまり、寝る事を忘れてしまうこともある。それほど、ひとつにものにかけるコストや気持ちは強く大きい、内なる情熱家なのである。

　実はあまり人付き合いが得意ではない。幼少期から学生時代にかけて、魔法生物の研究に没頭するあまり、人間関係がおざなりになってしまった為である。仲良くなりたいという気持ちはあるらしいが、物理的に適切な距離感を測るのが苦手で、本当に近かったり遠かったりする。彼が変わり者と言われるのも仕方ない気もする。

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