【歌い手】 優しさを知らない少女の歩む道には。

二十九歩... ページ37

そらる side


最近、Aの様子がおかしい。
なんというか、暗い。
この間の“クライヤ”といい、もう一つ上げた“ピエロ”。
一体Aは、何を思ってあげているのだろう。


そら「Aって、歌うときとか曲決めるときって、どんな感じなの?」

『え、普通ですよ？
曲は歌詞を見て、歌詞の意味を考えて選んだり、
歌うときは……音と歌詞に感情を乗せる、みたいな感じですかね?』

そら「…そっか。じゃあ、今回の選曲とかも？」

『…どうでしょうね？(笑)』


…絶対にそうだ。
Aは今、何かに耐えてる。
きっと、俺らにはどうしてもあげられないような物を。


とてつもなく泣きたい、
縋りたい、認めてもらいたい、なんて言いたがってる。
まふとおなじだ。
まふも、よくいきなり病んで誰かからの愛を求める。
今はまふらーのみんなにふぁぼを求めてるけど。


るす「Aー！！コラボの曲どないすんの？」

『あぁー、どーしよっか？』


Aは、誰に何を求めているのだろう。
どれほどの闇を抱えているのだろう。
俺だって悩まないわけじゃないけど、助けたい。


≪ピンポーン≫


？「すみませ〜ん。
どちら様か、少しお話できませんでしょうか。」


声を聞くなり、ビクッとするA。


そら「俺、出てくるよ。」

『あ、お願いします…。
私、部屋に戻りますね。』

A、様子が変だな。
なにかあったのか？

そら「luz、お前はAの傍にいてやれ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


碧「初めまして。桜庭 碧(アオイ)と申します。
いきなり訪ねて申し訳ありません。
実は、家内…といいますか、妹が行方不明で…」

そら「そうなんですか。
ちなみに、妹さんの特徴とかありますか？」

碧「黒髪の長髪で、顔は私にそっくりで…
最近はずっと仕事も休んでいるそうで。」

黒髪…顔が似てる…
もしかして…？


そら「あの、すみませんが妹さんのお名前伺ってもいいですか？」


碧「妹の名前は…









，









，









，









桜庭Aです。」

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更新遅れて申し訳ございません。
只今テスト中で没収されていまして…。
いい訳です、はい。


いつも読者の皆様、大変感謝しております。

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