【歌い手】 優しさを知らない少女の歩む道には。

十二歩... ページ14

どうしよう。
話すべきかな、過去のこと。






多分、この人たちは受け入れてくれる。
でも＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。




まだ怖い。
そう思ってる私がいる。
信頼と比例していく、不安。
誰かが言ってたっけ。


　 ‶大きな愛情は、大きな愛憎。
　 縋れば縋るほど、果てしない闇へと落ちてゆく。"





そんなこと考えてたら、何時まで経っても
変わることなんてできないよね。
ねぇ、私はどうすればいい＿＿＿？





るす「辛い事は無理に話さんでええからな。
またゆっくりいえばええんよ。」



貴『＿＿＿＿っ!?
何でわかるの。(笑)
かなわないなぁ、ほんと。』




思わず笑みがこぼれる。
るぅくん。
いつも救ってくれてありがとう。
直接なんて絶対言ってあげないけどね。






＜ガチャ＞




？「ねぇ、そろそろお昼にしない？

...誰？」




そら「あ、天月。
もうそんな時間か。」




つき「うん、と？
あれ、どっかで見おぼえあるような...？」





貴『え、と。
天津翔先輩ですか,,,？
桜庭Aです。』



つき「？
あぁ、高校の時の！
確か、エレキ弾いてたっけ？」



翔先輩は、私の通っていた高校の先輩で、
同じ軽音部に入っていた。
翔先輩は、部長でギターボーカルだったかな。
2つ上で、楽器担当じゃない時しか
知らないけど、その前にはエレキを
やっていたらしく、よく教えてもらっていた。



貴『覚えてて下さり光栄です(笑)
あの時は全く弾けなくて
ご迷惑おかけしました。。。』




つき「その笑い方は相変わらずだね。」





‶その歪な作り笑い"

番外編　「めんどくさがり屋な少女と幼馴染」１→←十一歩...

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